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2004年4月10日放送
質問1 ビールを蒸留するとウイスキーになり、ワインを蒸留するとブランデーになると聞いたのですが本当ですか?
答え
答え1 大雑把にいうとその通りです。
ただ、それぞれ、近い製品にはなりますが、お手元のビールやワインを蒸留したからといって、おいしいウイスキーやブランデーになるわけではありません。
何故、近い製品になるのかと言うと、ビールとウイスキー、ワインとブランデー、この各ペアは主原料が同じなのです。
まず、ビールとウイスキーですが主に麦芽が原料です。ですが、ウイスキーは麦芽を作るときの温度や、ウイスキー独特の香りつけなどの工程が違います。また、ビールには欠かせないのがホップですが、ウイスキーの原料には必要ありません。
それから、ワインとブランデーですが、この2つの原料は葡萄です。ブランデーの原料が葡萄だという事は、実は皆さんあまりご存知でないかも知れませんね。ただし、ブランデー用のぶどうはワイン用より糖分が少なく、酸味が強いものが選ばれます。
製法面では、ワインやビールは原料を発酵させ、貯蔵し、醸造して出来たもろみを濾した醸造酒で、アルコール度数(又は、濃度。分)もあまり高くありません。ウイスキーやブランデーは、原料を発酵させてできたもろみを更に高温で蒸留して出来るアルコール度数の高い蒸留酒です。
原料は同じでも、工程や製法が異なる為、近い製品にはなっても味の面では同じとは言えないという訳なのです。
答え
質問2 「清涼飲料水」と言いますが、何故「清涼」と呼ばれるようになったのですか? その由来を教えて下さい。
答え
答え2 清涼は「さわやかで涼しいこと」という意味ですね。
清涼飲料水とは一般的に、清涼感を与え、のどの渇きをいやすのに適した飲み物で、甘味や酸味とフレーバー(味や香り)があり、アルコールを含まない飲み物とされています。清涼飲料水という言葉は、法律では1957年に食品衛生法で初めて用いられました。
果実飲料、炭酸飲料、野菜ジュース、コーラ、コーヒー飲料、お茶飲料、ミネラルウオーターなど、すぐ飲める形で販売されているほとんどの飲み物が清涼飲料水です。ただし、乳脂肪分や乳の固形分が一定以上含まれている牛乳やヨーグルト類は清涼飲料にはなりません。また、お茶の葉やインスタントの粉のコーヒーも定義からはずれます。そのまま飲むものではないからですね。アルコール分1パーセント以上の飲み物はお酒ですから、やはり清涼飲料水ではありません。
欧米では、ソフトドリンク(清涼飲料水)というときには、通常炭酸飲料のことを言うようです。
答え
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