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2004年2月21日放送
質問1 ワインに使うぶどうは生食用のぶどうより甘味が強いと聞いたのですが、本当ですか?
ワイン用のぶどうと生食用のぶどうの違いを教えて下さい。
答え
答え1 生食用は酸味が低くなっていますので、甘さやみずみずしさが感じられるのですが、糖分だけについて言えばワイン用葡萄のほうが高いです。
食用葡萄は、そのまま食べておいしいように、甘味が強くてジューシーで皮もむきやすい、粒の大きなものが多いですが、それに比べるとワイン醸造用葡萄は、粒は小さいですが房にぎっしりと実がついています。
食べやすい形状とは言えませんが、食用葡萄に劣らず十分な甘味があり、糖分だけでなく酸味もしっかり備えていて、ワインにしたときに香りや味がすばらしい、というような点に特徴があります。
例えば、赤ワインに用いられる葡萄「カベルネ・ソーヴィニヨン」や「ピノ・ノワール」、白ワイン用の「シャルドネ」や「リースリング」などはすべて醸造用の葡萄で、果物屋さんの店頭では売っていません。食用の葡萄でもワインにできないことはなく、たとえば「マスカット」や「巨峰」のように、おいしくて飲みやすいワインに向いている種類の葡萄もあります。
ただしご家庭で飲む分だとしても、個人で、ワインに限らず、お酒を造るのは法律で禁止されています。
答え
質問2 滋養強壮剤の成分を見たら、ニコチン酸アミドというのが書いてありました。
これは一体どんな成分なのですか?たばこのニコチンと同じなのですか?
答え
答え2 ニコチン酸アミドとはビタミンBの仲間で、たばこに含まれるニコチンと名前は似ていますが全く異なるものです。ビタミンB3ともいわれます。
成分をあらわす炭素や水素などの化学記号の組み合わせが似ているので、名前が似ているだけなのです。レバー、赤身の肉、ピーナツ、ビール酵母や小麦胚芽などによく含まれています。
どんな働きがあるかというと、脳神経の働きを助け、頭痛を予防する。皮膚を健康に保つ。血液の循環をよくし、血圧を下げる。食欲不振、下痢などの胃腸障害を緩和する、などが知られています。また、これが不足すると、口のなかにぶつぶつと水泡ができたり、皮膚炎を起こしやすくなると言われています。
一人一人の体質や普段からの生活習慣によって様々な効果や反応もありますし、食品に含まれる成分の性質、役割を生かすためにも、一種類の成分や健康食品にたよらずに、いろんな食品をバランスよくとることが大切です。
答え
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