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2004年1月24日放送
質問1 ビールを飲む時、器の材質によって味は変わるのですか?
また、ビールをおいしく飲むのにはどんな器がオススメなのか教えて下さい。
答え
答え1 うつわの材質によって味そのものが科学的に変わるということはありません。
一般的に、うつわの材質には、金属、ガラス、磁器、陶器などがあります。味の面から考えると、鉄はビールとの相性が悪く、金気くさく感じるのでお勧めできません。金属であれば、錫(ピューター)や銅であれば大丈夫です。
また、ビールのおいしさを左右する、温度、色や泡などの見た目、炭酸ガスの刺激については、材質や形によって差があります。ビールは冷たい方がおいしいので、持ち手のあるジョッキ型のものや足のついたピルスナーグラスであれば、手の温度が伝わりにくく、冷たく召し上がれます。見た目では、輝くような黄金色と真っ白な泡がおいしさをそそりますが、この点では、中味の見える透明のガラスがいいですね。
さらに、うつわの内側がザラザラしていると、泡が出やすく、炭酸ガスが抜けやすくなりますので、その点では、素焼きの陶器より、ガラスや磁器、内側が滑らかであれば、ピューターや銅のほうがよさそうです。これらを総合すると、透明なガラスが一般的に利用されている理由がわかりますね。
あとは雰囲気や、お料理にあわせて選んで楽しんでください。
答え
質問2 最近フラバンジェノールというのをよく耳にしますが、どういうものなのですか?
答え
答え2 フラバンジェノールというのは、松の樹皮に豊富に含まれている成分です。
この成分は赤血球をしなやかにし、血小板が固くなるのを防いで、血液をさらさらにし、また、血管の機能を高める役割があるそうです。
古くは16世紀にフランスの探検家が北米遠征時に、原住民より松の樹皮を煎じたものを飲んでおり、健康に良いと教えられたところから始まっています。
その後、近年になってフランスのある大学の博士が、フランス海岸松の厚い樹皮にこの健康成分主成分であるポリフェノールの一種が含まれることを発見し、以来 30年にわたりフランスで血管保護の医薬品として活用されるようになりました。
フランス南西部の海岸松は、日本の松と異なり、樹皮が5倍も厚いのが特徴で、この松樹皮にフラバンジェノールが豊富に含まれているそうです。 v 松の皮自体は、日本でも200年以上前から非常食として食べられていた、という記録がありますし、今でも秋田県の地方で松の皮をむして、叩いて、もち米とあわせてついて松皮もちとして食べられているそうです。
答え
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