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2004年1月10日放送
質問1 料理用ワインと普通のワインはどう違うのですか?
答え
答え1 料理用ワインは普通の飲用のワインと大きく変わりませんが、料理への使用も合わせて考慮した設計となっています。
「赤」は普通の赤ワインより酸を少し高く設計しており、酸とアルコールによりお肉が柔らかくなり、また葡萄果皮成分によりお肉が柔らかく、おいしく仕上がります。
一方、「白」は魚介類の生臭さが消え、風味旨みが豊かに仕上がるよう、糖酸を調整しています。料理用だから安く作っているというわけではありません。
ぶどうやビンテージにこだわることもないので、結果として安く出来る事が多いのですが、料理に合わせて使うワインを選ぶ、という事もあります。例えば、フランス料理でプロバンス地方なら料理用にもプロバンスワインとこだわる人も少なくありません。食事にあわせて飲むワインを選ぶ場合、その料理に使われているワインを選ぶのもお勧めです。ドイツ風ソーセージの煮込みならドイツラインのワイン、南イタリアなら、その地方のワインを、とその地方のワインを選んでみてはいかが。
答え
質問2 何故、アメリカンコーヒーってあんなに薄いのですか?
答え
答え2 アメリカンコーヒーは浅煎りした豆を使ったもので、香りと酸味を引き出し、さっぱりした味になります。濃い目のコーヒーをお湯で割っているわけではないのです。
18世紀のはじめ、アメリカでもイギリスの紅茶熱の影響を受けて盛んに紅茶が飲まれるようになりましたが、イギリス政府が重税を課したことにアメリカの人々は激憤して反対のデモや集会を起こし、イギリス紅茶のボイコット運動が行われました。以来、アメリカ人の嗜好は紅茶からコーヒーに移ったのだそうです。
紅茶のように飲むにはコーヒーは濃すぎますので、そこで、薄めのコーヒーがアメリカには定着したのですね。
また、西部開拓時代、乾燥地帯を旅するカウボーイはのどの渇きを癒すため何杯も飲むため、薄めのほうが好まれたでしょうし、おいしい水が手に入りにくかったので豆を浅煎りにしてコーヒー豆の香りと酸味を強く残したほうが飲みやすかったのでしょう。
深煎りコーヒーに比べてアメリカンコーヒーの方が時間と共に起こる品質の劣化がわがりにくいので、長旅には適していたと言うこともあります。
ただ、アメリカは広大な国ですから、土地によっては違った味が好まれます。南部では深煎りのコーヒーに人気があります
答え
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