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2004年1月03日放送
質問1 鏡開きの由来について教えて下さい。
答え
答え1 「鏡開き」は新年の仕事・行事初め、最近ではおめでたい席の儀式の一つとしてよく行われています。
「鏡」は古来より、物事を映し出すということから呪術的なものとして、祭りごと、権威や宝物の象徴として用いられていましたが、丸い平らかな形から円満、豊かさも意味するようになってきました。
鏡開きも、もともとは宗教的な祭り事で、神社のお祭りなどで宝物の鏡の覆いを開き拝む、という行事からきている言葉だそうです。
お酒はお神酒という言葉があるように、神社の祭り事と欠かせない縁がありますが、酒樽の丸さと神鏡の形をなぞらえ、日本酒の表面を鏡に見立てて、樽を開けることを「鏡を開く」と呼ぶようになりました。また、酒樽の上蓋はその形から鏡と呼ばれており、昔武士が出陣の時にそれを割って、武運を祈って飲んだと言う説もあります。
割る、という言葉はめでたい席には忌み言葉になりますので、開く、と言ったのだそうです。
答え
質問2 甘酒は子供も飲みますが、甘酒って“お酒”じゃないんですか?
また、家庭での作り方や、おいしい飲み方があれば教えて下さい。
答え
答え2 甘酒は、原料はお酒と同じなんですが、基本的な作り方はアルコールを含まないので酒税法では「酒類」ではありません。
甘酒には、二種類あります。一つは、こうじからつくる甘酒。もう一つは、酒粕を溶かしてつくる甘酒です。米麹と煮たお米、お水を2:2:1くらいで混ぜ、55〜60度(コタツの中くらいの温度)で、10時間ほどあたためると、ほぼ一晩で出来上がります。米麹はお米屋さんや薬局で市販されています。
そして、酒粕をつかう場合は100gに1リットルくらいの水で溶かします。酒粕で作る甘酒は、ほとんど甘みがないので、砂糖100g程度を加えて、沸騰させます。砂糖の量は、お好みで加減していただくとよいと思います。砂糖の代わりに蜂蜜などでもかまいません。酒粕自体には若干ですがアルコールが含まれていますので、沸騰した後飛んでしまうとはいえ、お酒に弱い方はあまりごくごく飲まないほうがいいかもしれません。ですので、お子様には米麹で作った甘酒をオススメします。
飲むときは食塩を加え甘味を引き立たせたり、おろし生姜を加えることが多いですね。お汁粉を作るときに、砂糖の代わりに甘酒を入れるのも、おいしいです。
その他に暖かい部屋で冷やして飲んでもおいしいです。このときはレモンを入れてみてください。 また、冷凍庫でシャーベット状に凍らせて食べてもいいし、それに牛乳をかけるのもお勧めのデザートです。また、お酒っぽく飲むのでしたらロックで飲んだり、ライムと炭酸で割ってみたりと、いろんな楽しみ方があります。
答え
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