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2003年12月06日放送
質問1 カクテルグラスの周りについている塩や砂糖について教えて下さい。
答え
答え1 「マルガリータ」や「ソルティ・ドック」など、塩でグラスの縁を飾ってうっすらと雪が積もったようなイメージがすることから、日本では「スノー・スタイルにする」と言います。
砂糖で飾ったものは、文豪、川端康成の名作「雪国」をイメージして作られたウオッカベースのカクテル「雪国」がよく知られています。
そんなスノー・スタイルはカクテルを彩るデコレーションであると同時に、飲む時にカクテルの味をより引き立ててくれる「隠し味」でもあるんです。ですから、そのまま直接グラスに口をつけて、塩や砂糖の味わいをカクテルと共にお楽しみください。もちろん、ご自分のお好みにあわせて、塩や砂糖の量は加減してみてください。
ちなみに「塩をつけないで」とオーダーすることもできます。ソルティドッグで塩をつけないのはブルドッグと呼ばれます。尻尾がないところからきているそうです。
ほかにナッツ類や、ペッパー、シナモン、クローブなどが使われることがあります。ココナッツを砕いたものでは、ベルベットタッチというチョコレート風味のカクテルがあります。
どんなカクテルが出来上がるかは、バーデンダーさんのイメージと腕次第というところもあります。
答え
質問2 紅茶にレモンを入れるのは本場イギリスではしないそうですが、何故日本では入れるのでしょうか?
答え
答え2 イギリスへ滞在された方はみなさん”紅茶と言えばミルクティだった”とおっしゃいます。確かに紅茶の本場ではミルクティが圧倒的に主流です。
イギリスでは18世紀初期まで紅茶はとても高級品で、貴族社会で楽しまれていました。その後、当時植民地だったインド、セイロンなどでのお茶栽培が拡大するにつれ、お茶の風習は貴族から一般庶民にまで親しまれるようになりました。
安い牛乳で割って飲むことが栄養にもなり、身体にもいいとミルクティが一般の家庭に浸透して行きました。アメリカには18世紀末頃から紅茶の習慣が広まりましたが、20世紀始めのセントルイス万博でアイスティを考え出したところ大変好評で、アメリカではこれが人気になり、さわやかさを出すためにレモンが入れられるようになりました。
日本には鹿鳴館の時代に伝わりましたがあまり一般的にはならず、第2次大戦後アメリカの習慣を真似したアイスレモンティが最初に広まりました。さらに日本人は暖かいお茶を好むという嗜好からホットのレモンティが定着したというわけです。
答え
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