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2003年11月29日放送
質問1 ストローでお酒を飲むと酔いが早くなるのは本当ですか?
答え
答え1 そのような事実はありません。
以前「お酒をチャンポンすると悪酔いするか?」という質問の際に、「チャンポンしたからといって、悪酔いするわけではない。」というお話をしたと思いますが、酔う、というのはどれだけお酒の量を飲んだかが一番の原因です。
更に言うと、酔いの程度は血液中のアルコール濃度で決まります。身体の中で分解・処理されるアルコール量は成人の男性で1時間に約7〜10gと一定量なので、一定時間当たりにどれだけアルコールを飲んだかで決まるのです。
ストローでの飲み方について血中アルコール濃度の観点から検証した科学的データは、現在のところないのですが、ジョッキやぐい飲みで飲むのと比べて、ストローの方が速くたくさん飲んでしまうとも思えないですね。
いずれにしても、例えばおちょこからストローでお酒を飲むのはあまり美しいとはいえないのではないでしょうか。
答え
質問2 みかんやグレープフルーツなどの柑橘系はそれぞれ微妙にすっぱさが違いますが、それって何からきているものなのですか?
答え
答え2 果物のすっぱい味は果実に含まれている「酸」という物質によるものです。
果物にはクエン酸、リンゴ酸、酒石酸などが含まれており、果物によって「酸」の種類や量、糖類とのバランスが異なるので、味わいが違ってくるのです。クエン酸はみかんやオレンジかんきつ類にたくさん含まれる酸。リンゴ酸はりんごに、酒石酸はぶどうにたくさん含まれています。
ところで、酸もエネルギーの素なんですよ。疲れたときにちょっと甘いものを食べると楽になりますね。酸にも同じ役割があります。例えばクエン酸はお砂糖よりもすばやくエネルギーの素として身体の中で利用されます。
例えば疲れたときに梅干を食べるのはそういう意味でとても合理的です。すっぱいからしゃんとするだけじゃないんですね。
答え
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