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2003年10月11日放送
質問1 ラオチュウと紹興酒の違いを教えて下さい。
答え
答え1 以前に「ワインの中でもシャンパーニュ地方で作られたものだけをシャンパンと呼ぶ」という話をしましたが、それの中国ヴァージョンみたいなものです。
それで例えると、老酒がワイン、そして紹興酒がシャンパンに当たります。
老酒(ラオチュウ)とはうるち米、もち米、きびなどを主原料とした中国のお酒なのですが、その中でも上海のすぐ南に位置する浙江省(せっこうしょう)紹興という地域で製造されたものだけを、特に紹興酒と呼んでいるのです。
老酒の酒質を左右するのは仕込みの水の役割が大きいので名産地は水の豊かなところが多いです。そして陶製のかめに詰めて密封し、冷暗所で永年かけて保存、熟成させてつくられます。
中国のお酒にもいろいろありますが、中でも、日本酒やワインのような醸造酒である黄酒(ファンチュウ)と、焼酎のような蒸留酒の白酒(パイチュウ)がとくに有名です。黄酒の中でも特に上質なものは黄酒を代表する老酒であり、紹興酒です。常温でストレートか、お燗をして飲むのが一般的なんですよ。
答え
質問2 家でよくミキサーでジュースを作るのですが、すぐ飲まないと色が変わってしまうのは何故ですか?
なのに何故売っているジュースは変色しないのですか?
答え
答え2 果汁が空気にさらされるためです。
ですからミキサーだけでなく手で絞っても変色していきます。果汁は酸素(空気)の影響を受けると色が悪くなり、これを「酸化」といいます。家でジュースを作る場合、ミキサーを使われることが多いと思いますが、ミキサーを使うと手で絞っただけのものより、(ぐるぐる回していくわけですから)なおさら空気に触れ、酸化が進みすぐに変色するのです。
その点、製品のおいしさは「見た目」も大切ですからメーカーはいろいろな工夫をして、できるだけ変化が進まないように技術を凝らしています。果汁の中の空気を減らす、容器に詰める時に中の酸素を追い出す、外気の影響を極力受けない容器を使用するなど技術を工夫しています。また果汁中に含まれているビタミンCが、製造過程で減ってしまうのを補うために、ビタミンCを添加している場合もありますが、これが酸化を防止する働きを兼ねあわせています。
答え
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