2003年9月27日放送 最近カロリーオフ・ビールが注目されていますが、やはりビールを愛飲すると太るのでしょうか？ 皆さん誤解されているかも知れませんが、ビール自体は、特に太る飲み物というわけではありません。肥満を促進する物質が含まれているわけではないのです。 ビールの大瓶1本は、約250kcal。大きめの茶わん1杯の米飯と同程度のカロリーです。このカロリーの多くはアルコールに由来します。ただちに熱分として消費される部分が多く、アルコールのカロリーは血行の促進や体熱の上昇などに消費されるため、パンや米などの炭水化物のカロリーと比較してみてもグリコーゲンや脂肪となって身体に蓄えられることはむしろ少ないとされています。 では何故、皆さん「太る」とおっしゃるのかを考えますと、ビールは、ホップや炭酸ガスなどにより食欲を増進させる効果があるのです。そのため、食事がおいしくて、ついつい食べすぎてしまうことは考えられます。ビアホールの人気おつまみがポテトフライ、フライドチキンであるようにビールと一緒に油分の多い料理を選びがち。ビール腹をつくるのはビールの責任だけではないということを覚えておきましょう。 スポーツドリンクって具体的にどういうものですか？その定義などを教えて下さい。 スポーツドリンクは汗として失われた水分と、ナトリウムイオンやカリウムイオンなどの電解質をすばやく体に補給するため、人間の体液の浸透圧と等しい（等張）または低い(低張)状態に調整した飲料水の俗称で、特に定義はありません。 もともとスポーツドリンクは1960年代後半、アメリカンフットボールの選手の飲料として開発されました。エネルギー源としての糖分をはじめ、スポーツ活動にエネルギーを使う時の、体の重要な潤滑油のはたらきをするビタミンB群や、運動における疲労の回復を助けるビタミンC、筋肉や神経のはたらきと密接な関係を持っているナトリウム、カリウム、マグネシウム、リン酸、クロルなどが配合されています。 近年では、レジャースポーツの普及とともに様々なタイプのスポーツドリンクが生れ、日常生活の様々な場面で楽しまれるようになってきました。

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