2003年9月20日放送 ドリンク剤などの成分に“安定剤”というのがありますが、これはどういった物なのでしょうか？ 食品の粘り気や滑らかな食感を増し、乳化の安定性を良くするために使用される添加物のひとつです。乳飲料やネクターを想像してみて下さい。このようなとろりとした果汁飲料のほか、ジャムやアイスクリームに良く使われています。 安定剤としてよく用いられるのはペクチンという物質なんですが、これはかぶ、にんじん等の野菜や、柑橘類の果皮など、植物の細胞を構成する成分として広く自然界に存在する物質です。 安定剤以外にも食品にはいろいろな添加物が使われていますが、目的や安全性を考え、一日の許容量や、一生食べつづけても害はないなど、様々な観点から検討され、法律で種類や使用料など厳しく基準が定められています。それぞれの目的に合わせて最小限の量が用いられています。 庭で育てたハーブを摘んで飲んでみたのですが、いまいちおいしくありません。おいしく飲める方法を教えて下さい。 庭で摘み立てのフレッシュハーブを使う場合のポイントをいくつかお教えしましょう。 まずは、使う寸前に摘むこと。1杯のティカップで、ミントであれば葉を軽く一掴みです。10枚くらいと思って下さい。茎が多少ついていても構いませんので柔らかなきれいな葉を選んで下さい。そして、黒くなったところがあれば丁寧に取り除いて、水でかるく洗いよく水気を切ります。そのあと、葉をティーポットに入れ、沸騰したてのお湯を注ぐ。ここで大事なのは、蓋をして5分くらい蒸らすこと。香りを保つためにも蓋は必ず閉めておきます。 その他の人気ハーブとして代表的なカモミールでしたらカップ1杯で花を5,6個が適当です。また、レモングラスは1杯分で15センチくらいを細かく刻んで使います。（これは手を傷つけないように調理用のはさみで刻んで下さい。）カップに注ぐときは刻んだ細かい葉が入らぬよう気をつけて。新しい葉を1,2本カップに入れても素敵です。ハーブティはストレートで飲む方が多いですが、甘味が欲しいときは砂糖ではなく蜂蜜を使ってみましょう。また、カモミールにはミルクも合います。

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