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2003年8月23日放送
質問1 炭酸の入った飲み物にはたいてい氷を入れるのに、ビールに氷を入れて飲まないのは何故ですか?
答え
答え1 氷を入れることは急激に温度を下げることになり、たっぷり含まれていた炭酸ガスがバランスを崩して抜けていきます。ビールの泡は炭酸ガスのかたまりですから、ビールのおいしさの決め手でもある泡がなくなっていきます。泡のないビールは味気ないものです。また、液体にものが溶けている状態にはいくつかの種類があるのですが、コーラやサイダーは砂糖が水に溶けるなど、化学的に非常に小さいレベルで混じりあっています。分子レベルといい、非常に安定した状態です。
一方ビールはそれに比べるとコロイドレベルと言いますが、もう少し大きい結びつきで混ざっている状態の安定性が十分ではないのです。温度や何かが混ざるなど刺激があると、沈殿したり色が変わったりしてしまいます。ビールに氷を入れて急に冷やすと、味が変わったり、原料成分が濁る可能性もあります。なにより、薄くなった炭酸飲料はまだしも、水っぽいビールはちょっといただけませんね。
答え
質問2 甘いジュースを飲むと逆に喉が渇いてしまうものですか?子供が汗をかいた後「喉が渇く」と欲しがるので、ダメよ、と言っているのですが。
答え
答え2 その通りです。汗をかいたときの甘味の強い飲み物は、水分を取ったつもりがかえって喉の渇きを招いてしまいます。通常の健康状態であれば、人間のからだは一定の水分、塩分、ミネラルなどがバランスよく保たれています。汗をかいて水分がどんどん出ているとき、味の濃い飲み物を摂ると、身体の体液を一定に保とうとするため、かえって水分が必要になってきて、喉が渇いてくるのです。
暑いところで汗をいっぱいかいたときは水分補給が第一ですから、糖分の少ない飲料を飲んだ方がいいと思います。また、甘いものをたくさん飲むと、それがカロリーになります。食欲がなくなり必要な栄養が不足してしまい、夏バテにつながりますので注意が必要です。
答え
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