檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けします。忙しい朝のひとときを是非、番組と共にお過ごしください。

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出演者

檀れい

檀れい
1992年、宝塚歌劇団に入団。
月組、星組のトップ娘役をそれぞれ務める。
2005年に退団。
2006年、山田洋次監督作品「武士の一分」でスクリーンデビュー。
映画・TV・CMなど活動の場を広げ、2015年4月からTBS火曜ドラマ「マザー・ゲーム」にも出演。

感謝する日のおはなし

2014年12月08日
今日は12月8日。事納めの日です。
事納めとは、その年に田んぼや畑で使った農機具を仕舞う日。
つまり「今年の農作業はここまで」という日なのだそうです。
一年間、美味しい作物を作ってくれた田んぼや畑の神様に
感謝をする、そんな日です。

事納めの日、江戸時代には、
里芋やこんにゃく、にんじん、小豆を入れた
「御事汁」を食べて祝ったそうです。
「今年も一年、無事に農作業が出来た。実りもあった。
田んぼや畑に感謝感謝。」という訳です。

農作業が再開されるのは来年の2月8日。
この日を「御事始め」と呼ぶそうです。
つまり、3ヶ月は農作業はお休み。
冬の間は、しばし田んぼや畑とはお別れという事ですね。

もう一つ、12月8日はあるモノに感謝する日です。

主に関西地方で12月8日は、「針供養の日」。
この日だけは裁縫をお休みして、日頃お世話になっている針、
それも折れたり曲がったりした針を
柔らかなお豆腐やコンニャクなどに刺して
お寺や神社に納め、供養をします。

主婦にとって縫い物や繕い物はかなり大変な仕事です。
そんなとき針は大切な相棒。
「針さん、いつもありがとう」という気持ちを込めて
供養するというわけです。
     
また昔はそうやって使えなくなった針を供養すると、
裁縫の腕前も上がると言われていたそうですよ。

日本人は昔から、いろいろなものには神様が宿っている
という考え方をします。
田んぼや畑、そして針にも神様が宿っている。
その神様を敬い、感謝の気持ちを示す。
とっても素敵ですね。


あすは「夏目漱石」についてです。

夏目漱石のおはなし

2014年12月09日
12月9日は文豪「夏目漱石」が亡くなった日
ということで、「漱石忌」です。

夏目漱石は明治になる1年前、慶応3年に
江戸・牛込馬場下横町で生まれました。
もともと英語の先生をしていた漱石は、
1905年、38才の時に有名な初めての小説
「我が輩は猫である」を書いて小説家デビューをするのですが
亡くなったのは、49才の時。

つまり漱石はたった10年の間に
あれだけの多くの名作を残したんです。
それにしても49才で亡くなったなんて早すぎますよね。

漱石はともかく若い頃から
いろいろな病気に苦しみ続けてきました。
ざっとあげても、「天然痘」「結核」「腹膜炎」
「糖尿病」「胃潰瘍」「リューマチ」などなど。
大変だったでしょうねえ。

病弱だった漱石ですが、その性格は強気一辺倒だったようです。
英語の先生だったころ生徒から辞書を突きつけられて
「先生の言ってる事は辞書と違います」と言われた時には、
「辞書の方が間違っている。直しておけ」と言ったり、
弟子の芥川龍之介の目の前で大男を怒鳴りつけて
喧嘩をふっかけて芥川龍之介を青くさせたり。

糖尿病であるにも関わらずジャムが大好物で
毎日ペロペロなめ続けお医者さんにしかられることも
多かったそうです。

漱石の代表作「我が輩は猫である」の冒頭に、
「我が輩は猫である。名前はまだ無い」というのがありますが、
漱石も実際に猫を飼っていて
本当に名前が無かったんだそうですよ。
名前がないのにどうやって呼んでいたかといいますと、
「ねこ、ねこ」と呼んでいたそうです。

また気が短いのも有名で煙草が無かったら煙草盆を投げつける。
懐中時計が壊れていたら懐中時計を投げつける。
一方で暖かい日向が大好きで
冬場でも晴れた日に小説を書く時は、
縁側で日差しを浴びながら小説を書いたそうです。

日差しの強い日でも麦わら帽子をかぶって
日に当たりながら書いたとかで
漱石の日差し好きは筋金入りだったようです。


なんだか夏目漱石のイメージが変わりますよね。


あすは「三億円事件」についてです。

三億円事件のおはなし

2014年12月10日
1968年12月10日、
年末のボーナスを積んだ現金輸送車が
ニセ白バイの警官に止められ
まんまと三億円を強奪された府中三億円事件。
日本中が大騒ぎになりました。

その三億円事件も7年後の1975年に時効となり
事件の真相は闇の中に消えました。

1968年当時の大学卒業者の初任給が3万円程度だったので
今の価値に直すと20億円ぐらいという訳です。


さて、今三億円あったらどんな物が買えるんでしょうか。
新幹線の車両。1両がだいたい三億円。
消防車でも空港用の特殊な化学消防車が一台3億円。
バイオリンで有名なストラディバリウスは
三億円でも買えないものもあるそうです。

ところで私たちが日頃目にする物は
一体おいくらぐらいするのでしょうか。

たとえば信号機。あれが一つ120万円。
4人乗りのエレベーターが、500万円。
エスカレーターになると、5メートルの長さの物が
2700万円もするそうです。

郵便ポストが11万円。
マンホールの蓋が7万円。
ガードレールが1メートルで6000円。
今日は三億円をきっかけに色々な物の値段を紹介しましたが
私たちが億というお金に出会えるのは、
やっぱり宝くじでしょうか。


あすは「タンゴ」についてです。

タンゴの日のおはなし

2014年12月11日
12月11日は「タンゴの日」。

アルゼンチンの国民的タンゴ歌手
カルロス・ガルデルという人の誕生日だから。

それまで“ダンスのための音楽”としか考えてこられなかった
タンゴの歌を、数々大ヒットさせて
アルゼンチンの国民的歌手となったカルロス・ガルデル。
残念ながら飛行機事故で44才の若さで
亡くなってしまったんですが、
一人で歌・作曲・ギターをこなし
時には俳優として映画にも出演するなど
アルゼンチンでは今でも英雄視されています。

タンゴはもちろんアルゼンチンが発祥の地。
今からおよそ130年ほど前のことでした。

スペインやイタリアから移民してきた
貧しい労働者たちの不満のはけ口として
酒場で音楽とともに踊るようになったのが始まりです。
     
いまでは女性のタンゴダンサーも珍しくないですが
当時は男性のダンスとして
男性同士で踊っていたんだそうです。
それがヨーロッパに伝えられ、
「大陸のタンゴ」という意味の「コンチネンタル・タンゴ」が
生まれます。


タンゴのためのシューズは底の部分が
とても堅く作られています。
普通ダンスシューズといえば柔らかい靴底のものが
多いんですが、タンゴのシューズは逆に硬い。
そしてタンゴが踊りやすいように、
例えばハイヒールでもヒールの部分のバランスがとてもよくて
安定感抜群。
かなり高いヒールでもバランスを崩さないように
デザインされています。

そのため普段ダンスをしない時に履いても
とっても履きやすい靴なんですって。


あすは「明太子の日」についてです。

明太子のおはなし

2014年12月12日
今日は明太子の日。
どうして12月12日が明太子の日なんでしょうか。

ちょうど100年前の1914年のこの日、
山口県下関の関門日日新聞という新聞に
日本で初めて「明太子」という名称が載ったから
なんだそうです。

明太子の正式な名前は「辛子明太子」。
スケトウダラの卵を唐辛子で味付けしたものですが、
スケトウダラの卵でないと明太子とは言えないんだそうです。
    
これはどうしてかといいますと
中国語でスケトウダラの事を「明太」と書いて
「ミンタイ」と呼んでいたから。
つまり明太子というのは文字通り「スケトウダラの子」
という意味です。

ロシア語でもスケトウダラは
「ミンタイ」と呼ばれているんだそうです。

栄養素も豊富で
もう今ではみんな知ってるDHA、EPAなども
お魚に負けない位含まれていますし、
ビタミンやミネラルも豊富で、ビタミンB1、ビタミンB2、
ビタミンE、ナイアシン、パントテン酸なども
たっぷり含まれています。
唐辛子につけ込んで作るのでカプサイシンも取れますしね。


辛子明太子というと博多の名産として
よく知られていますけれども、
発祥の地は朝鮮半島でキムチ漬けが元だと言われています。
韓国のキムチ漬けを日本人の口に合うように工夫していって、
今の明太子が生まれたという説が有力です。

また明太子は外国人の方にもファンが多くて
生魚は食べられない人でも明太子だけは大丈夫
という人も多いんだそうです。

そんな話を聞くと日本人として嬉しくなっちゃいますよね。


次回は羽子板についてです。