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百にまつわるおはなし2014年11月17日 |
番組はめでたく百回を迎えることができました! ありがとうございます。 ところでなぜ百回がおめでたいのでしょう? 「百」という数字についてちょっと考えてみました。 「百」にはこの数字ならではの特別な意味があるようです。 100点をとった!といえば、満点をとったということ。 100%の自信があるといえば、不安は全くないということ。 つまり何かが最大限に達したときに百という数字が使われます。 「とてもたくさん」という意味でも使われますね。 「百面相」「百貨店」「百科事典」「百獣の王」… 「百花繚乱」なんていう言葉もありますね。 百という数字が持つこうした意味が、 「ここまで来たぞ!」という達成感に つながっているのかもしれません。 さて、「百」といえば、 100年という大きな節目を迎える場所があります。 今年12月は東京駅開業百周年を迎えます。 大正三年に完成したのは、 赤レンガと白い花崗岩を使った堂々たる駅舎。 開業当初駅の周辺は野原だったそうです。 そしてこちらの百周年も忘れるわけにはいきません。 宝塚歌劇団も百周年です。 初公演が行われたのは「パラダイス劇場」。 閉鎖した室内プールの中に舞台をつくって 公演を行ったそうです。 そういえば「百里の道も一歩から」なんて言いますよね。 東京駅も宝塚もたくさんの一歩を積み重ねたうえでの「百年」。 本当に価値のある「百周年」ですね。 あすは「頭髪の日」についてです。 |
頭髪の日のおはなし2014年11月18日 |
毎月18日は「頭髪の日」。 日頃お世話になっている髪の毛に感謝したいものです。 髪の毛は私たちの健康を守ってくれています。 私たちは呼吸や食べものからごく微量ですが 有毒物質を取り込んでいるそうです。 髪の毛はそれを毛根から吸い上げ一定期間で抜けていくことで 体の外に捨ててくれているんです。 つまり「抜ける」ということも 髪の毛の大事な仕事のひとつなんです。 時が来たらサヨナラしていく髪。 その寿命はどのぐらいかご存じでしょうか。 男性はだいたい3年から5年、女性は4年から6年だそうです。 でもこれは、髪が健康な場合。 ストレスやバランスの悪い食事など 何かの原因で髪が健康を損ねると、 寿命をまっとうしないうちに抜けていってしまいます。 そして薄毛につながっていくこともあるんですね。 心配な方は抜けた髪を拾って毛根を見てみましょう。 自然に抜けた場合は、根元がふっくらと膨らんでいますが、 元気を失って抜けてしまった場合には根元がしぼんでいます。 それから地肌の健康もチェックしてみましょうか。 まず五本の指を頭皮にあててください。 そして、そのまま上に押し上げる。 いかがですか、頭皮は動きましたか? 2センチ以上押し上げることができれば頭皮は健康だそうです。 頭皮の固いと成長に必要な栄養が髪に届かなくなるので、 ぜんぜん動かなかった…という方は 髪の健康に気をつけてくださいね。 あすは「みかん」についてです。 |
みかんのおはなし2014年11月19日 |
みかんを食べるとき、まず、皮を剥きますよね。 すると、実の表面を覆っている「白い筋」が目に入ります。 この白い筋、皆さんは食べますか? それとも捨ててしまいますか? あの白い筋、そんなに美味しいモノではありませんよね。 それでも全部捨ててしまうはもったいないようです。 あの筋には、ポリフェノールの一種が含まれていて、 毛細血管を丈夫にする、血圧の上昇を抑える、 といった働きがあるそうです。 また老化の原因になるという活性酸素を 除去する働きもあるそうですよ。 ほとんどの人があれを「白い筋」と呼んでいますが 実はちゃんとした名前がありまして、 正式な名前は……「アルベド」。 この冬はぜひご家庭で使ってみてくださいね。 「お父さん、アルベド捨てちゃうのお?栄養があるのに〜」 なんてね。 捨てないで!という部分をもうひとつ。 みかんの皮です。 みかんの皮には油を分解する作用や 水垢を落す作用があります。 皮の内側、白いほうで台所のシンクや水道の蛇口といった 金属の部分を磨くと、ぴかぴかになるそうです。 また、電子レンジに食べ物の匂いが残ってしまった時にも みかんの皮の出番です。 一個ぶんの皮を一分ほど加熱すると イヤな臭いをとってくれますよ。 風邪の予防にもビタミンCはマメにとっておきたいものですね。 あすは「乾物の日」についてです。 |
乾物の日のお話2014年11月20日 |
今日11月20日は「いい乾物の日」。 日本かんぶつ協会が「乾物を味わい、楽しみ、学ぶ日にしよう」 ということで制定したそうです。 乾物とはなんぞや?というところから、あらためて。 海産物や農産物を干したり乾かしたりしたもの これを「乾物」と呼びます。 ダシに使われる、昆布、干し椎茸、煮干し。 お惣菜に使われる、かんぴょうや、干しえびや、お麩。 料理のアクセントになる、ゴマや唐辛子も乾物です。 また、干し柿や干しアンズといったドライフルーツもそうです。 食材を、おひさまの下で干すだけ。 たったそれだけですが、食材は優秀な保存食に生まれ変わります。 ただ干すだけなのに、こんな変化も起こります。 渋い柿を干すと、甘い干し柿に変身。 大根を切干し大根にすると、 甘さとともに、鉄分やカルシウムなど栄養分がアップ。 まさに、太陽が起こす奇跡ですね。 乾物を活用したいなら、各地の郷土料理の中に いいヒントがありそうです。 かんぴょうの名産地・栃木県には、こんな料理があります。 かんぴょうの卵とじ。 二センチほどに切ったかんぴょうと溶き卵でつくる、 あったかいお吸い物でかんぴょうの食感が いいアクセントになっています。 かんぴょうは汁モノにも適しているようで、 お味噌汁の具にしている方も多いようですね。 相性がいいと言われているのは、じゃがいもやネギ、白菜など。 お味噌汁の具ってワンパターンになりがちなんですよね。 かんぴょうを一袋買っておくと、 レパートリーが増えるかもしれません。 あすは「歌舞伎座」についてです。 |
歌舞伎座のおはなし2014年11月21日 |
数々の名舞台で伝統を積み上げてきた「歌舞伎座」。 この歌舞伎座が開場されたのが明治22年。 125年前の今日1月21日でした。 レンガ造りの三階建て。 天井にはまばゆいばかりのシャンデリア。 しかし客席は昔ながらの芝居小屋と同じで 履物を預けて入る升席でした。 歌舞伎といえば純和風というイメージがありますが、 この劇場は和と洋が混在していたようですね。 歌舞伎座開設に大きく関わったのは 作家であり、脚本家でもあった福地源一郎という人。 海外の演劇を見て刺激を受けた彼は、 劇場にも西洋の要素を取り入れたようです。 こうしてできた最初の歌舞伎座ですが 明治44年に改造。 今度は純日本式の建物に生まれ変わりました。 このあと建て替えられていった、第三期と第四期も日本式。 そして、昨年完成した第五期の歌舞伎座も日本式ですが、 見上げてみれば、やはりとても近代的。 併設された29階建てのビルがそびえたっています。 伝統と時代性をしなやかに取り入れていく歌舞伎座。 これからまたどんな新しい文化が発信されていくのでしょう。 楽しみですね。 次回は「こたつ開き」についてです。 |
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