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冬に備えてお腹をいっぱいに?というおはなし2014年10月27日 |
この時季、いっぱい食べておかないといけないのがクマさん。 冬眠に入る前クマは食糧を求めて山を降りてきます。 でも、昔はドングリがいっぱい見つかった「里山」が 開発で姿を消してしまい、森を出たら目の前がいきなり住宅地! 人も驚きますけどクマもきっと怖がっているんですよね。 人間は野生動物の数を管理しようとしてきました。 それが「ワイルドライフマネジメント」という考え方です。 欧米で始まったもので提唱者のひとりが、ハンターでもあった 第26代アメリカ大統領のセオドア・ルーズベルトです。 ちなみに今日10月27日は、ルーズベルト大統領の誕生日。 ハンティングを長く楽しむために 殺しすぎないように約束事を作る。 それが「ワイルドライフマネジメント」の始まりでした。 人間の傲慢な考えにも思えますが、 銃という道具を手にした人間が抑制した行動を取らなければ 生態系を大きく崩してしまいます。 「ワイルドライフマネジメント」は、 野生動物を「保護」することも含めた 「管理」ということなのです。 日本でもこの考え方の重要性が指摘されています。 最初にお話した「里山」が減って野生動物と接する機会が 増えたこと。 一方で、狩猟免許を持つハンターの数は減っています。 今日が誕生日のルーズベルト大統領のニックネームがテディ。 実はあのクマのぬいぐるみ、テディベアの由来です。 ハンティングの途中で小熊を見逃したというエピソードが広まり 世界中で有名なぬいぐるみに名前を残すことになったそうです。 野生動物とどうやって共存してゆくのか。 難しい問題ですよね。 あすは「失恋タクシー」についてです。 |
失恋タクシーのおはなし2014年10月28日 |
物思いに耽りがちなこの季節。 耳を澄ますと… どこからかため息が聴こえてきませんか? 失恋でしょうか。恋の痛手を癒す方法…むずかしいものです。 時間が解決してくれるのを待つのが一番なんでしょうけど… どうでしょう京都に行くのは? 京都で『失恋タクシー』というサービスが 3年前にスタートしてひそかな人気を呼んでいます。 日常を離れて古都を散策して、心の空気の入れ替えをしちゃう。 具体的にどんなサービスなのか、覗いてみましょう。 待ち合わせは午前9時半。 そこにタクシーが迎えにやってきます。 ハンドルを握るのは…「失恋タクシー」専属の 女性ドライバーです。 タクシーのボディに大きく「失恋タクシー」 なんていう文字は書かれていませんので、ご安心下さい。 行き先は古都に詳しいドライバーさんにお任せです。 ひとりでゆっくりと思いをめぐらせることができる、 もの言わぬ京都の大きな懐の中へ… 思い出に向き合いつつ、古都の風情、 貸し切りの茶室で御抹茶を頂きます。 心は少しづつ落ち着きを取り戻してゆくハズです。 そしてタロットカードを使った メンタルチューニングサービスも受けられます。 涙を強さに変えてくれる優しくて穏やかな時間はあっという間。 お昼12時過ぎ、終了。 あとは元気になった心で、京都の街を自由に楽しんで下さい。 利用者には、母娘の二人連れや、友だち同士もいるそうです。 失恋仲間で行くのもありですね。 今のところ男性の失恋には対応していませんので、悪しからず。 あすは「おしぼり」についてです。 |
おしぼりのおはなし2014年10月29日 |
今日10月29日は「おしぼり」の日。 10月の10を英語のTEN=「て」。 29を「ふく」と読んで「手を拭く」。 ということで「おしぼり」の日です。 お店で出されるおしぼりの始まりは、 お公家さんが客人を家に招く際に提供した 濡れた布だと言われています。 江戸時代になると木綿の手ぬぐいが普及して 旅籠と呼ばれた宿屋の玄関に、 旅人のために水を張った桶と手ぬぐいが 用意されるようになりました。 客は手ぬぐいを桶の水に浸してしぼり手や足を拭って 旅の汚れを落としていました。 この「しぼる」行為が「おしぼり」の語源になったと 言われています。 日本ではあたりまえの「おしぼり」ですが これも日本独特のおもてなしの心なんですよね。 あすは「初恋」についてです。 |
初恋のおはなし2014年10月30日 |
島崎藤村の有名な詩、「初恋」。 まだあげ初めし前髪の 林檎のもとに見えしとき 前にさしたる花櫛の 花ある君と思ひけり やさしく白き手をのべて 林檎をわれにあたへしは 薄紅の秋の実に 人こひ初めしはじめなり… 1896年、明治29年のきょう 島崎藤村が雑誌『文学界』にこの詩「初恋」を発表しました。 七五調のリズムも美しく 学校の国語の教科書には長く登場してきた有名な詩ですよね。 ところで今、初恋は何歳ぐらいでするものなのでしょうか。 ある生命保険会社が行った調査によれば、 初恋の平均年齢は10・4歳。 その相手は75%が同級生です。 男女別に初恋の相手を比較してみると 女性は「年上・先輩・先生」が18%いるのに対して 男性は10%。 年上や目上への憧れは女性の方が強い傾向がありそうです。 「一目惚れだったか?」という質問には 男性の28%がイエス。これに対して女性の一目惚れは15%。 ビジュアルの印象がキッカケで恋に落ちる傾向は 男性の方が強いようです。 初恋の恋心を、相手に伝えるのかどうか。 思いを伝えたのは全体の24%。 ほぼ6割の人は想いは胸に秘めたままだと答えています。 島崎藤村の「初恋」の詩が長く読み継がれてきたのは、 誰もが胸に秘めたまま打ち明けられなかった想いを 共感させるから。 それぞれの「初恋」が記憶のなかで美化されてゆくのでした。 あすは「ハロウィン」についてです。 |
ハロウィンのおはなし2014年10月31日 |
きょうは「ハロウィン」。 仮装をした子どもたちが街を練り歩いて、 「トリック・オア・トリート」と家々を訪ねてお菓子をもらう。 お菓子をくれないといたずらしちゃうぞ! という例のアレです。 そもそも「ハロウィン」とは何なのでしょうか。 ざっくり言うと日本のお盆のようなもののようです。 もともとは2000年以上前のケルト民族の お祭りに由来するのですが カトリック系がケルト系を侵略した後 異教徒の習慣を排除します。 でも根絶させるのではなく都合の良いように 手直しをしながら自分たちの宗教に取り込んで行った という歴史があります。 カトリックでは毎年11月1日が万聖節。 死者の霊が親族のもとを訪れると考えられています。 その前の日の10月31日、ハロウィンは前夜祭なんです。 カボチャをくりぬいて灯りを点すのも死者を案内するため。 このへんも日本のお盆に似ていますよね。 カボチャのお化けは ハロウィンがアメリカに渡ってから登場しました。 理由はアメリカにはカボチャがいっぱいあったから。 ケルトが暮らしたアイルランドでは 今もカブをくり抜いています。 「トリック・オア・トリート」というかけ声も アメリカで生まれたものただの言葉遊びという説が有力です。 今日は日本でも公然と仮装が許されちゃう不思議な夜。 アナタは何に扮してみたいですか? 次回は「迎賓館赤坂離宮」についてです。 |
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