檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けします。忙しい朝のひとときを是非、番組と共にお過ごしください。

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採用された方には3000円分のクオカードと、あのCM曲「いすゞのトラック」のCDを差し上げます。

出演者

檀れい

檀れい
1992年、宝塚歌劇団に入団。
月組、星組のトップ娘役をそれぞれ務める。
2005年に退団。
2006年、山田洋次監督作品「武士の一分」でスクリーンデビュー。
映画・TV・CMなど活動の場を広げ、2015年4月からTBS火曜ドラマ「マザー・ゲーム」にも出演。

冬に備えてお腹をいっぱいに?というおはなし

2014年10月27日
この時季、いっぱい食べておかないといけないのがクマさん。
冬眠に入る前クマは食糧を求めて山を降りてきます。
でも、昔はドングリがいっぱい見つかった「里山」が
開発で姿を消してしまい、森を出たら目の前がいきなり住宅地!
人も驚きますけどクマもきっと怖がっているんですよね。

人間は野生動物の数を管理しようとしてきました。
それが「ワイルドライフマネジメント」という考え方です。
欧米で始まったもので提唱者のひとりが、ハンターでもあった
第26代アメリカ大統領のセオドア・ルーズベルトです。
ちなみに今日10月27日は、ルーズベルト大統領の誕生日。

ハンティングを長く楽しむために
殺しすぎないように約束事を作る。
それが「ワイルドライフマネジメント」の始まりでした。
人間の傲慢な考えにも思えますが、
銃という道具を手にした人間が抑制した行動を取らなければ
生態系を大きく崩してしまいます。

「ワイルドライフマネジメント」は、
野生動物を「保護」することも含めた
「管理」ということなのです。

日本でもこの考え方の重要性が指摘されています。
最初にお話した「里山」が減って野生動物と接する機会が
増えたこと。
一方で、狩猟免許を持つハンターの数は減っています。

今日が誕生日のルーズベルト大統領のニックネームがテディ。
実はあのクマのぬいぐるみ、テディベアの由来です。
ハンティングの途中で小熊を見逃したというエピソードが広まり
世界中で有名なぬいぐるみに名前を残すことになったそうです。

野生動物とどうやって共存してゆくのか。
難しい問題ですよね。

あすは「失恋タクシー」についてです。

失恋タクシーのおはなし

2014年10月28日
物思いに耽りがちなこの季節。
耳を澄ますと… どこからかため息が聴こえてきませんか?
失恋でしょうか。恋の痛手を癒す方法…むずかしいものです。
時間が解決してくれるのを待つのが一番なんでしょうけど…
どうでしょう京都に行くのは?

京都で『失恋タクシー』というサービスが
3年前にスタートしてひそかな人気を呼んでいます。
日常を離れて古都を散策して、心の空気の入れ替えをしちゃう。
具体的にどんなサービスなのか、覗いてみましょう。

待ち合わせは午前9時半。
そこにタクシーが迎えにやってきます。
ハンドルを握るのは…「失恋タクシー」専属の
女性ドライバーです。
タクシーのボディに大きく「失恋タクシー」
なんていう文字は書かれていませんので、ご安心下さい。

行き先は古都に詳しいドライバーさんにお任せです。
ひとりでゆっくりと思いをめぐらせることができる、
もの言わぬ京都の大きな懐の中へ…
思い出に向き合いつつ、古都の風情、
貸し切りの茶室で御抹茶を頂きます。
心は少しづつ落ち着きを取り戻してゆくハズです。

そしてタロットカードを使った
メンタルチューニングサービスも受けられます。
涙を強さに変えてくれる優しくて穏やかな時間はあっという間。
お昼12時過ぎ、終了。

あとは元気になった心で、京都の街を自由に楽しんで下さい。
利用者には、母娘の二人連れや、友だち同士もいるそうです。
失恋仲間で行くのもありですね。

今のところ男性の失恋には対応していませんので、悪しからず。

あすは「おしぼり」についてです。

おしぼりのおはなし

2014年10月29日
今日10月29日は「おしぼり」の日。

10月の10を英語のTEN=「て」。
29を「ふく」と読んで「手を拭く」。
ということで「おしぼり」の日です。

お店で出されるおしぼりの始まりは、
お公家さんが客人を家に招く際に提供した
濡れた布だと言われています。

江戸時代になると木綿の手ぬぐいが普及して
旅籠と呼ばれた宿屋の玄関に、
旅人のために水を張った桶と手ぬぐいが
用意されるようになりました。
客は手ぬぐいを桶の水に浸してしぼり手や足を拭って
旅の汚れを落としていました。

この「しぼる」行為が「おしぼり」の語源になったと
言われています。

日本ではあたりまえの「おしぼり」ですが
これも日本独特のおもてなしの心なんですよね。


あすは「初恋」についてです。

初恋のおはなし

2014年10月30日
島崎藤村の有名な詩、「初恋」。


まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり
やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたへしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり…

1896年、明治29年のきょう
島崎藤村が雑誌『文学界』にこの詩「初恋」を発表しました。

七五調のリズムも美しく
学校の国語の教科書には長く登場してきた有名な詩ですよね。


ところで今、初恋は何歳ぐらいでするものなのでしょうか。
ある生命保険会社が行った調査によれば、
初恋の平均年齢は10・4歳。
その相手は75%が同級生です。
男女別に初恋の相手を比較してみると
女性は「年上・先輩・先生」が18%いるのに対して
男性は10%。
年上や目上への憧れは女性の方が強い傾向がありそうです。

「一目惚れだったか?」という質問には
男性の28%がイエス。これに対して女性の一目惚れは15%。
ビジュアルの印象がキッカケで恋に落ちる傾向は
男性の方が強いようです。

初恋の恋心を、相手に伝えるのかどうか。
思いを伝えたのは全体の24%。
ほぼ6割の人は想いは胸に秘めたままだと答えています。


島崎藤村の「初恋」の詩が長く読み継がれてきたのは、
誰もが胸に秘めたまま打ち明けられなかった想いを
共感させるから。
それぞれの「初恋」が記憶のなかで美化されてゆくのでした。


あすは「ハロウィン」についてです。

ハロウィンのおはなし

2014年10月31日
きょうは「ハロウィン」。

仮装をした子どもたちが街を練り歩いて、
「トリック・オア・トリート」と家々を訪ねてお菓子をもらう。
お菓子をくれないといたずらしちゃうぞ!
という例のアレです。

そもそも「ハロウィン」とは何なのでしょうか。

ざっくり言うと日本のお盆のようなもののようです。
もともとは2000年以上前のケルト民族の
お祭りに由来するのですが
カトリック系がケルト系を侵略した後
異教徒の習慣を排除します。
でも根絶させるのではなく都合の良いように
手直しをしながら自分たちの宗教に取り込んで行った
という歴史があります。

カトリックでは毎年11月1日が万聖節。
死者の霊が親族のもとを訪れると考えられています。
その前の日の10月31日、ハロウィンは前夜祭なんです。

カボチャをくりぬいて灯りを点すのも死者を案内するため。
このへんも日本のお盆に似ていますよね。

カボチャのお化けは
ハロウィンがアメリカに渡ってから登場しました。
理由はアメリカにはカボチャがいっぱいあったから。
ケルトが暮らしたアイルランドでは
今もカブをくり抜いています。

「トリック・オア・トリート」というかけ声も
アメリカで生まれたものただの言葉遊びという説が有力です。

今日は日本でも公然と仮装が許されちゃう不思議な夜。
アナタは何に扮してみたいですか?


次回は「迎賓館赤坂離宮」についてです。