檀れい 今日の1ページ

女優の檀れいが毎回、その日にまつわる話題や風物詩などを交えてお届けします。忙しい朝のひとときを是非、番組と共にお過ごしください。

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採用された方には3000円分のクオカードと、あのCM曲「いすゞのトラック」のCDを差し上げます。

出演者

檀れい

檀れい
1992年、宝塚歌劇団に入団。
月組、星組のトップ娘役をそれぞれ務める。
2005年に退団。
2006年、山田洋次監督作品「武士の一分」でスクリーンデビュー。
映画・TV・CMなど活動の場を広げ、2015年4月からTBS火曜ドラマ「マザー・ゲーム」にも出演。

「コットン」のおはなし

2014年08月25日
この季節身に着けることが多いのがコットン。
さらっとしていて、柔らか。本当に気持ちのいい素材です。

素肌に身に着けても、心地いいコットン。
皆さんはコットンの花を見たことがありますか?

白や淡い黄色のとてもきれいな花を咲かせます。
ひとつの花は、一日咲いたらしぼんでしまいますが、
しぼむと、色が、ピンクやオレンジに変わります。
花の季節が終わると丸くて端っこが尖った
緑色の実つけます。

この実が茶色くなり、乾燥してはじけたら、
中からふわふわのワタが顔をのぞかせます。
ワタの中には、小さく黒い種がいっぱい。
この種を取り除いて、ワタを紡いだものが、
私たちが着ているTシャツやワンピースの素材に
なるというわけです。

きょうは何を着よう…と迷っている方は、
夏の太陽をいっぱいに浴びて育ったコットン100%の一着を
今日のお出かけに、選んでみてはいかがでしょうか。

あすは「どじょう」についてです。

「どじょう」のおはなし

2014年08月26日
皆さん、夏の疲れは出ていませんか。
「どうも疲れがとれない」という方は、
いかがでしょうか……どじょう料理。
     
昔から「うなぎ一匹、どじょう一匹」と言われています。
どじょうは一匹で、うなぎ一匹と同じ位の栄養がある
という意味。

江戸以前から、どじょうと野菜が入った味噌汁を
よく食べていたようです。
いろいろな料理が出てくるのは、江戸時代になってから。
江戸の町では、大鍋でつくったどじょう汁を
どんぶり飯にかけて出す店が繁盛しました。
卵でとじる「柳川鍋」も流行します。。

          

島根県安来市は、どじょうの名産地。
民謡安来節は、「どじょうすくい」でお馴染みですよね。
現在、三十八軒の生産者がどじょうを養殖していて、
ほとんどが、使われていない田んぼを利用しているそうです。
市内のお店で、どじょう料理を食べることもできますが、
なんと、生きたままのどじょうを送ってもらうことも
できるんです。

生きたどじょうが買えるのは「やすぎどじょう生産組合」
おすすめの食べ方は「から揚げ」ですって。
活きのいいどじょうをそのままからっと揚げる…
骨ごと食べられるので、カルシウムも豊富な一品です。

▽やすぎどじょう生産組合
http://dojou.net/
     
あすは「養生訓」についてです。

きょうは「養生訓」のおはなし

2014年08月27日
今日、八月二十七日は「益軒忌(えきけんき)」。
江戸時代の儒学者、貝原益軒の命日です。

益軒は、84歳のとき自分の体験に基づいて、
健康にくらすための教訓「養生訓」を完成させました。
書かれたのは、いまから三百年以上前ですが、
平成の世に暮らす私たちにも、じゅうぶん役立つ教えが
たくさん書かれています。

益軒はこの本で日常生活の心得や
病気になったときの心得
老いとの向き合い方などを書いていますが、
食事については、こんなことも書いています。

怒りののち、早く食すべからず。
食後、怒るべからず。うれいて食すべからず。
食してうれうべからず

怒ったあとにすぐに食事をしてはいけない。
食後に怒ってもいけない。
何かを心配しながら食事をするのも
食べたあとに心配するのもいけない、ということですね。

益軒は、心と身体の関係について
さらにこんなことも言っています。

「心は身の主なり」

心は身体の主人である。
主人が穏やかならば家来もよく働くはずだ。

健康について考えている方は
「養生訓」手にとってみてはいかがでしょう。

あすは「目元のメイク」についてです。

「目元のメイク」のおはなし

2014年08月28日
若い女性の間では、涙ぶくろをぷっくりと
立体的に見せるメイクが人気のようですが
目元のメイクはどの時代の女性にとっても重要でした。
はるか昔、古代エジプトの時代から。

古くからさまざまなメイク道具があったという古代エジプト。
紀元前一万年のものだというアイメイクのパレットも
見つかっています。
黒いアイラインで、くっきりと目の輪郭を縁取り、
青や緑のアイシャドーを塗るのが古代エジプトのアイメイク。
高貴な女性は、砕いて粉にしたラピスラズリや孔雀石を
目元に塗っていたといいますから、なんとまあ贅沢な!

時代はずっと下って、十六世紀から十七世紀のヨーロッパ。
こちらでは、目元や口元につける
「つけぼくろ」が流行しました。
ほくろをつけることで、肌の白さが際立って見える
というのです。
三日月型やハート型のほくろをつけたり、
まわりに細かいダイヤを散らしたり、と
だんだんアクセサリーのようになっていきました。

日本はどうでしょう。
奈良時代から江戸時代にかけて
「引き眉」が行われていました
眉毛を抜いたりそり落としたりして眉をなくしていたんです。
平安時代には、男女ともに眉をおしろいで塗り潰して
おでこの辺りに眉を描いたそうです。

なぜ、そんなところに描いたのか。
「表情を隠すためだった」という説があります。
喜怒哀楽がよく出るのが眉の動き。
感情を顔に出すことを「はしたない」と考えていたので
表情を変えてもあまり動かない「おでこ」に
眉を移動させた…というのです。
表情の変わらない顔、少し怖いですね。
     
明日は「いちじく」についてです。

「いちじく」のおはなし

2014年08月29日
漢字で書くと「無花果」=花がない果実と書くイチジク。

「花が咲かないのに実をつけるなんて不思議な果物だ」
そう思った中国の人たちがこの名前をつけたようです。

でも、花はちゃんとあるんです。
実を縦に半分に切ってみるとわかります。
白い部分の内側にある、赤みがかった部分
これがイチジクの花です。
細かいつぶつぶひとつひとつが花。
なんと二千から三千もあるんです。
花がない果実なんてとんでもない!
花いっぱいの果実です。

イチジクは、古くから栽培されていた果物で
世界中に何百という品種があるそうです。
日本に昔からあるのは、「蓬莱柿」という品種。
産量が多いのが、「桝井ドーフィン」。
桝井光次郎という人が明治時代にアメリカから
「ドーフィン」という品種を持ち帰って
生産を始めたそうです。

どちらも夏の終わりから秋にかけてが旬。
食べごろにおいしく召し上がってくださいね。

次回は「ついたち」についてです。