吉村作治 太陽の船復活 徹底解明!ピラミッドの謎

2011年8月7日(日)ごご4:00から

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みどころ

4500年以上前のエジプト巨大木造船を発掘!
人類最大の謎の1つ「ピラミッドの謎」に吉村作治が迫る!!

今年6月22日、エジプトで4500年以上前の古代木造船を日本人が発掘した。この古代木造船は全長40mを超える超大型船で、「太陽の船」と呼ばれている。番組では、この船を発見し発掘を行った世界屈指のエジプト考古学者、吉村作治氏に密着し、古代遺跡発掘の魅力と迫力を伝える。
さらに「太陽の船」を通して、人類最大の謎の1つ「ピラミッドの謎」にも迫る!

内容

 今回発掘された4500年以上前の巨大木造船「太陽の船」は、エジプト・カイロ郊外のギザにあるエジプト最大のピラミッドの真横から発見された。 
 この「太陽の船」は、古代エジプト第4王朝のクフ王のために建造され、当時の死生観に基づいて作られた。“王(ファラオ)の魂”は肉体の死後も永遠に生き続け、「太陽の船」に乗ってこの世とあの世を行き来するというものだ。「太陽の船」は2隻あり、この世とあの世はそれぞれ違う船に乗って天空を巡っていると古代エジプトでは信じられていた。 
 最初に発見された第1の「太陽の船」はすでに発掘と復原を終えて展示されているが、第2の「太陽の船」は、1987年に世界屈指のエジプト考古学者である吉村作治教授率いる早稲田隊がその存在を確認した。1993年に予備調査を行ったが、当時の日本経済の落ち込みにより、資金難でプロジェクトを開始できなかった。しかし2007年、(株)ニトリの似鳥昭雄社長の資金援助によって2年の準備の後再開されたのが、発見後22年たった2009年4月であった。そして、今年6月22日、ようやく第2の「太陽の船」の発掘に至った。 
 全長40mを超える「太陽の船」は、41もの巨大な蓋石で覆われており、その蓋石をひとつひとつ取りはずすことから発掘が始まる。そして、今回取材班は世界ではじめて、蓋石が上げられ「太陽の船」の一部が見えた瞬間をカメラで捉えることに成功した。 
 蓋石の取り外しには細心の注意が払われた。発掘現場を囲むテントの中にさらに遺跡を防護するためのテントを設置し、遺跡内部と外部の温度や湿度を合わせて作業に臨む。加えて発掘スタッフや取材スタッフは防護服を着用するという厳重な体制をとった。スタッフの衣服などに付いた現代社会の細菌は、4550年の時を経た空間に持ち込まれると、遺物を損傷する危険性があるからだ。 
 さらに今回の発掘には、「太陽の船」の発見だけにとどまらない大きな学術的成果があった。  
 一般的にファラオの墓と認識されているピラミッドも、実は内部にも外部にも古代文字らしきものはほとんど描かれていなかったため、詳しいことはわからず未だに人類最大の謎のひとつとなっている。 
 しかし今回、「太陽の船」から取り外された蓋石には古代エジプト文字がたくさん描かれていたのだ。番組では巨大な蓋石に描かれていた文字をもとに、諸説あるピラミッドの建設方法や、なぜピラミッドは建設されたのかなど、フリーアナウンサーの小林麻耶が聞き手となりその謎に迫っていく。 
 他にも、古代エジプト人は「太陽の船」をどのようなイメージで建造したのか? どのような航行を想像していたのか? CGや映像を交えて、21世紀の現代に甦らせる。

ひとこと

吉村作治
エジプト最大のピラミッドの真横にある蓋石の下から、約4500年ぶりに船が見えてきた。その瞬間を捉えた映像を見ていただきたいです。 

小林麻耶
初めて見るピラミッドでしたが、大きかったです。見上げるとずっと見ていたいくらい存在感があって迫力がありました。 
そのピラミッドの真横で、今世界中が注目している第2の「太陽の船」の現場を取材してきました。吉村作治先生のわかりやすい解説とともに、ピラミッドの謎にも迫ってきました。

出演者

吉村作治 (早稲田大学名誉教授)

小林麻耶

スタッフ

製作著作:
RKB毎日放送

プロデューサー:
坂井博行

ディレクター:
高安克明(いまじん)


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