
俳優・市原隼人が急成長に沸く東南アジアを熱くリポート!
俳優・市原隼人が、タイ・カンボジア・ベトナムの3か国にわたる全長約1000kmの「第二東西回廊」を旅する。
まず市原が向かったのはタイ・バンコク。経済成長が著しいバンコクは、空前のジャパンブームに沸いていた。食文化はもちろん、日本の精神を学ぼうと武道に関心のあるタイ人が多いのだという。市原はバンコクで剣道を教える日本人ビジネスマンを訪ねる。
また、とある日本企業の工場に勤めるパイサン・ポーターさん(36)、通称サップさんのお宅を訪問。28年ローンを組んで購入したばかりの3LDKの新居。地方出身者がローンを組んで家を買えるようになったのはここ最近のことだと言う。共働きのため6歳の娘はまだ実家に預けたまま。サップさんは家族で一緒に暮らせる日を夢見て、仕事に励んでいる。
続いてカンボジアに渡った市原は、伝統工芸・絹織物の技術を若い女性たちに教えている日本人女性・関口晴美さん(61)を訪ねる。関口さんはNPO法人を立ち上げ、33年間カンボジアの人々を支援しており、女性の社会的自立支援を始めて10年になるという。内戦の影響が残り、カンボジアの若い女性の多くは複雑な事情を抱えて生活している。関口さんはそんな彼女たちにまるで親のような愛情を持って接している。工房は笑顔が絶えることはなく、希望の光に満ちている。
そしてベトナムのホーチミンでは、親元を離れ寮生活を送りながら経済学を学ぶ女子大生、ファン・ティー・トゥーン・フォンさん(21)に出会い、将来の夢を語ってもらった。ベトナムの若者たちの目はいま海外に向いていて、留学を希望する学生が急増しているという。是非、日本に行きたいと目を輝かせるフォンさん。さらに「第二東西回廊」の終着点、港町ブンタウに住むフォンさんの母親を訪ね、女手一つでフォンさんを育ててきた母親が娘に託す思いを聞いた。
現在、「第二東西回廊」ではメコン川がボトルネックになっている。カンボジアとベトナムの間を流れるメコン川を渡る手段はフェリーのみ。物流や人の往来をより活発化するには、新たに橋を建設する必要がある。そのプロジェクトに日本とカンボジアが共同で取り組んでいるのだ。この橋ができれば・・・建設現場とそこに携わる人々の想いを市原がリポートする。
激動する時代にたくましく生き、夢あふれる現地の人々。その熱に触れた市原は何を感じるのか。
今回の旅では、本当に濃い時間を過ごすことができました。人との出会いは面白く、いろいろなことを考えさせられました。急激な発展を遂げる東南アジアの国々ですが、生活することが精いっぱいで、学校にも通えないという人もいるのが現実です。そんな境遇にもかかわらず笑顔はすごく素敵で、東南アジアに生きる人々のたくましさを感じることができました。
旅人:
市原隼人
製作著作:
RKB毎日放送
プロデューサー:
大村由紀子
根岸耕平(オフィス・トゥー・ワン)
ディレクター:
木村 敦(オフィス・トゥー・ワン)