
2015年1月31日(土)ごご2:00から
70億の人口を抱える地球。未来のために、食とエネルギーの問題を考える。
ナビゲーターはフランス・パリから雨宮塔子。
現在、世界の総人口は70億人を超え、さまざまなひずみを生んでいる。このままでは近い将来、食糧難やエネルギー不足に陥りかねない。未来のために、今、変わらなければならないこととは?
番組では「食とエネルギーを考える」をテーマに、日本や世界でさまざまな資源循環型を実践する生産者を紹介。食の未来、エネルギーの未来のために出来ることは何かを考える。ナビゲーターはフランス・パリに暮らして久しい雨宮塔子。
ヨーロッパの食と文化の中心地・パリでは、オーガニック食品が大ブームとなっている。パリでの生活が長い雨宮塔子がオーガニック製品ばかりが並ぶラスパイユ市場を訪ね、郊外の生産農家から野菜へのこだわりを聞く。フランスは農業国だが、食やエネルギーを輸入に頼っている故郷・日本は? 各地での取り組みを紹介してゆく。
熊本県、阿蘇山から30キロほど離れた小国町の秘湯「わいた温泉郷」では、地熱という地球の力を最大限に利用している。各家庭では「地獄」と呼ばれる蒸し釜で野菜や肉を調理、部屋やお風呂を地熱を使った蒸気で温めている。さらに、住民が共同出資した地熱発電所が完成目前で、600軒分の家庭用電気をまかなえるという。地熱を最大限に活用して暮らす村を紹介する。
山口にある「萩大島船団丸」は、新鮮な魚を顧客に直接販売している。代表の坪内知佳さん(28)が燃料費の高騰や温暖化で漁獲高が減った地元の船団の漁師60人と組んで作ったシステムだ。茨城には乾燥生ゴミを有機肥料に変えて循環型農業を目指す、全国で唯一の会社「アグリクリエイト」がある。その食品リサイクルシステムとは? 斉藤公雄さんに話を聞く。このほか、能登半島で地方に若い力を取り入れようとする取り組みや、岩手県盛岡市で驚くべき生産量を成し遂げた地元産業「葛巻町畜産開発公社」の酪農への取り組みを紹介する。
さらに、世界一の幸福度を誇るデンマークから、首都コペンハーゲンの食生活や、自給自足を成し遂げ、奇跡の島といわれるロラン島の生活を紹介。島の周辺には風車が設置され、必要なエネルギーを自家発電し、他国にも輸出している。動物たちとともにオーガニック農業を営む農家の暮らしぶりなどから、豊かさの秘密に迫る。
地球環境をうまく利用した各地の取り組みを紹介し、食とエネルギーの未来のために今できることは何かを考える。
ナビゲーター:
雨宮塔子
製作 :
MBS
プロデューサー:
長冨剛(MBS)
元木伸一(ジャンプコーポレーション)
演出:
河合優(ホークス)