人の心の裏側を暴く問題作登場!
文学界の奇才・筒井康隆の傑作小説『家族八景』を映像界の奇才・堤幸彦がドラマ化することになった。
人の心を読むことのできる超能力者〈テレパス〉・火田七瀬(ルビ:ひたななせ)が、家政婦の仕事で入った家庭の、口に出せない秘め事を次々と暴いていく、SFホームドラマ。
一見、平和に暮らしている家族たちが、心の中では全く違ったことを考えていたら……?
おそろしくもおもしろい本音の数々を、堤が斬新なビジュアルで表現!
あんなことやこんなこと……、驚きのアイデアを次々と繰り出してみせる。
これまでも、強烈なビジュアルインパクト、独特のギャグ……などで人気を博してきた堤が、深夜ドラマという自由な場を得て、これまで以上に暴れまくり、人の心の裏側というアンタッチャブルな扉をこじ開ける。
連続ドラマ初主演の木南晴夏を筆頭にキャスト、スタッフも奇才ぞろい。
不思議な能力をもつヒロイン七瀬には、連続ドラマ初主演となる木南晴夏。映画『20世紀少年』、ドラマ『勇者ヨシヒコと魔王の城』などで活躍、変幻自在の若手演技派女優・木南が七瀬をミステリアスでキュートに演じる。
脚本も、ユニークな作家陣が集結した。
俳優としてもその唯一無二の存在感で人気、映画『memo』(監督・脚本)やドラマ『ケータイ刑事 銭形シリーズ』(脚本)を手がけた佐藤二朗。人気劇団「猫のホテル」と自身のコントユニット「表現・さわやか」で役者としても活躍、映画『行け!男子高校演劇部』(脚本)などの池田鉄洋。演劇界の芥川賞と言われる岸田國士戯曲賞、三島由紀夫賞も受賞し、映画『大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇』(脚本)、NHKドラマスペシャル『迷子』(脚本)など多方面で活躍の前田司郎。「財団、江本純子」、「毛皮族」主宰、アングラやヤンキー文化など昭和のニオイをもつ女性作家で、映画『非女子図鑑 魁!!みっちゃん』(脚本)、ドラマ『東京少女』(脚本)などの江本純子。SF作品を多く上演する「ヨーロッパ企画」主宰、映画『サマータイムマシン・ブルース』、アニメ『四畳半神話大系』の脚本なども手がける上田誠が参加する。
ナンセンスな脚本と演出に応えるべく各話、芸達者な俳優たちが参加する。おかしな家族の姿を鮮やかに演じ、笑いを巻き起こすゲスト名優たちにも注目。
プロデューサーは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』などで知られる名物プロデューサー・大月俊倫。
それぞれの個性が合わさって、濃密なドラマが生まれること請け合いだ。
◯七瀬とは?
70年代に筒井康隆が発表したSF小説『家族八景』のヒロイン。人の心を読むテレパスで、その能力を他人に知られないように家政婦をしながら放浪している。続編『七瀬ふたたび』『エディプスの恋人』と七瀬が活躍するシリーズは三部作。
ヒロインの魅力、ストーリーのおもしろさで人気が高く、過去、『家族八景
』はドラマ化、『七瀬ふたたび』はドラマや映画、漫画化されている。
火田七瀬は人の心を読むことができるテレパス。自分の能力を他者に知られないようにひた隠しながら、家政婦として様々な家庭を転々としている。
忌々しい能力に悩む一方で、ついつい、仕事先の家族たちの心を読んでしまう七瀬。穏やかに食卓を囲む夫婦や親子たちの心の中に潜む、言葉とは裏腹の本音を明るみにしていくのだった。
主演:
木南晴夏(火田七瀬)
各話ゲスト:
(第1話)西岡德馬(※「德」は旧字体)、葉山レイコ、木村了、水崎綾女
(第2話)田山涼成、千葉雅子、正名僕蔵、佐藤寛子、須賀健太
(第3話)橋本じゅん、清水ミチコ、浜野謙太、山本浩司
…ほか
企画:
大月俊倫、菅井敦、丸山博雄
プロデューサー:
平部隆明、神康幸、竹園元、深迫康之
原作:
筒井康隆「家族八景」(新潮社)
脚本:
佐藤二朗、池田鉄洋、前田司郎、江本純子、上田誠
監督:
堤幸彦
ほか
音楽:
野崎良太(Jazztronik)
主題歌:
「少女、ふたたび」南波志帆(ポニーキャニオン)
制作:
ホリプロ
制作協力:
オフィスクレッシェンド
製作:
「家族八景」製作委員会、MBS