1万人の第九　yell for TOHOKU

2011年、「1万人の第九」が掲げる思いは＜鎮魂と復興＞

　タイトル通り、ベートーヴェンの交響曲第9番…通称“第九”を1万人で合唱するという型破りなコンサート「サントリー1万人の第九」。四半世紀を越えて、人々に愛される年末恒例の一大イベントとなっている。
　29回目となる今年は『1万人の第九　yell for TOHOKU』と題し、総監督の世界的指揮者・佐渡裕のもとに集った国内外のアーティストが、東日本大震災の鎮魂と復興を願い、数多くの名曲を演奏する模様をつぶさに紹介する。
　また、メインイベントのコンサート本番は、会場の大阪城ホールと仙台を中継で結んでお送りするが、被災地の宮城・岩手・福島3県の有志200名も現地から合唱に参加。有志らの練習から本番までに密着し、舞台裏を伝える。

＜プロデューサー・越智　暁＞
震災直後、佐渡さんはこう言いました。「命や食べ物が必要な時に、音楽ではお腹を満たすことも、身体を温めてあげることも出来ない…音楽ってなんて無力なんだろう」。ですが、被災地への慰問やチャリティーコンサートで佐渡さんとオーケストラが奏でるクラシックは、明らかに聞く人々に何かを届けていました。今年を、そしてなにより新しい年を想い歌う『1万人の第九』。音楽だけが持つチカラを少しでも届けられればと思っています。