チンパンジーが教えてくれる希望の秘密

2012年1月3日(火)あさ8:00から

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みどころ

人間だけがもつ「希望」は「進化」の過程にあった!
チンパンジーを通して「人間の心の進化」を解明するドキュメンタリー

 人間に最も近い動物・チンパンジーを通して俳優の袴田吉彦が、「人間の心の進化」を解明する研究に迫るドキュメンタリー番組。
 人間だけが持つといわれる「希望」という力は、「進化」の過程で得たある能力と密接な関係があったという研究がある。いったい、その能力とはどのようなものなのか。最新の研究成果をわかりやすく紹介する。

内容

 人はサルから人類へと進化を遂げた。その過程の解明は少しずつ進みつつある。これまで謎だった、喜怒哀楽から複雑な感情までを抱く「人の心」はどのように形成されていったのかについても研究が進んでいる。
 日本の霊長類学は、約60年前から人間の進化の謎をサルの中に求めてきた。そのトップに立つのが、愛知県犬山市にある京都大学霊長類研究所である。ここでは遺伝子の塩基配列が98.8%まで人間と同じチンパンジーを通して「人間の心の進化」に迫る研究が続けられている。とりわけ人間の知性を比較する研究では世界中から注目を集めている。番組では、俳優の袴田吉彦がこの京都大学霊長類研究所を訪ね、最新の研究成果に迫ってゆく。
 松沢哲郎所長が率いるグループは、「アイ」と「アユム」というチンパンジーの親子を使って研究を進めている。親子はバラバラに書かれた1から9までの数字の配置を一瞬で記憶できる。人間には到底できない驚くべき能力だ。野生の中で生きるチンパンジーにとって瞬間記憶能力は、生死に関わる非常に重要な能力である。敵が、どこに、どれ位の数いるのか? どこに好物の果物があるのか? これらのことを瞬時に把握しなければならないからだ。かつて人間にも、この瞬間記憶能力が備わっていたという。しかし、「進化」の過程で、ある能力を獲得したことと引き換えに、この瞬間記憶能力は徐々に失っていったと思われる。その「新たに獲得した能力」とは…!?
 一方、「レオ」という名のチンパンジーは、病気で下半身が麻痺している。毎日リハビリを続けているが、悲嘆に暮れることも、快方に向かって希望を持つこともないようだ。悲嘆や希望という人間が持つ感情も「新たに獲得した能力」と大きく関わっている。
 この「新たに獲得した能力」とは何なのかを、袴田吉彦が分かりやすく、じっくりと紐解いていく。人間が進化の過程で「希望」を持って生きることができるようになった動物であることを証明してゆくドキュメンタリー番組だ。

ひとこと

<プロデューサー・池﨑光恭(MBS)>
チンパンジーの愛らしさ、賢さ。しかし、その一方で、オスであれば、ボスとして群れを率いなければならない荒々しさも持っています。番組では、このようなチンパンジーの姿が存分に出てきます。チンパンジーの本当の姿も知って、もっとチンパンジーを好きになってもらえたらと思います。
 
<プロデューサー・礒貝満昭(CBC)>
京都大学の霊長類研究所では、様々な国からの研究者が様々な研究を行っています。
飛び交う言語も日本語ではなく英語がほとんど。研究の内容も様々ですが、目的は、同じ「ヒトを知ること」です。この番組では、チンパンジー研究の世界的第一人者である霊長類研究所の松沢哲郎所長の協力を得て、最新の研究結果をもとに「希望を持つ」という「ヒトの能力」を探ります。

出演者

袴田吉彦
松沢哲郎(京都大学霊長類研究所所長)

リポーター:
松川浩子(MBSアナウンサー)
青木まな(CBCアナウンサー)

スタッフ

製作著作:
MBS
CBC

制作協力:
アニカプロダクション

プロデューサー:
池﨑光恭(MBS)
礒貝満昭(CBC)
麻生 保(アニカプロダクション)

ディレクター:
中村美穂(アニカプロダクション)