
真実か? それともフェイクか?
ネットの世界≒閉鎖された町、その境界線に浮かんでは消える…<禍々しくも悲しい>謎、謎、謎。天才トリック作家から爽やかなインタビュアーに変身して事件を追う主人公に中丸雄一、コンビを組む美人編集者のヒロインに木村文乃が扮する。書けない推理作家と編集者、2人は閉ざされた町で起きた怪奇な殺人事件に立ち向かう。三木聡(『時効警察』『熱海の捜査官』『俺俺』)脚本・監督によるオリジナルストーリー。それはエッジのきいた、ダークで捻じれた<迷宮型>コメディ・ミステリーだ。
総勢30人にも及ぶ濃厚なキャラクター設定とキャスティングは、三木ワールドならではのお楽しみ。主人公の青沼(中丸)と下日山(木村)が滞在する旅館の女将と番頭に、ふせえり、松尾スズキ。そこに現れる出版社の編集長に、岩松了。事件のキーパーソンとなるパワーヒラリスト黒曲に、松重豊。ひとクセもふたクセもある消ノ原町の住人たちに、光石研、村杉蝉之介、眞島秀和、少路勇介、三島ゆたか、裵ジョンミョン、町田マリー、森下能幸。事件の深い謎に関わる美しき女性たちに、中村優子、工藤綾乃、廣井ゆう。さらに、手塚とおる、玄覺悠子、小林きな子、外波山文明、森田ガンツ、山田真歩、三浦透子、萩原利久、上間美緒、播田美保、成瀬労、ほか演技派個性派が続々と登場する。
白川次郎は、天才トリック作家である。15歳の時に雑誌に応募した小説が最優秀作品となり、以来、トリックの天才として99作の推理小説を書いた。白川は記念すべき100作目の小説に挑んでいた。しかし、何も書けない日々が3ヶ月以上続いている。
青沼霧生は、天才インタビュアーである。実際は冴えない、長髪でむさい感じでやや猫背。ぼそぼそしゃべり、何を話しているのか聞こえない。 だが、人は相手が爽やかな二枚目だと口が軽くなるもの。自分自身がフェイクであることに喜びを見いだす白川は、話を聞き出すため変身インタビュアー[青沼霧生]になるのだ。
「僕は、真実なんかに興味はないんだよ」
かつら、高い靴、そして、ふたえメイク、さらに背筋強制ベルト。 元々の顔の作りが良かったせいか、冴えない男が二枚目スターのような風貌に変身する。
白川は100作目の小説の題材をネットで見つけた実際の事件に求めた。[チューリップ殺人事件]2人の主婦が奇怪な姿の死体で遺棄され、その1年後に[もう1人]も殺された迷宮入りの事件。美人編集者の下日山酈霞と共に、事件のあった消ノ原町に向かう。白川は、青沼霧生となって、事件の関係者に次々とマイクを向ける。そして、恐るべき推理力で隠された事実に近づいてしまう。
奇跡の泉。パワーヒラリスト。集団の意思。不倫、横領、隠蔽。行方不明者。明らかになる過去。一体、消ノ原町で何が起こっているのか? 閉ざされた町を舞台にしたドロドロした人間関係の謎が、インタビューによって明らかにされていく。
白川次郎/青沼霧生 … 中丸雄一
○
下日山酈霞 … 木村文乃
○
櫻井野薔薇 … ふせえり
蝉岡蟷螂 … 松尾スズキ
甘粕真一 … 眞島秀和
真壁真奈美 … 中村優子
川本三郎 … 少路勇介
川島芳香 … 町田マリー
安藤征一郎 … 光石 研
風見川策志 … 岩松 了
黒曲亜理里 … 松重 豊
製作著作:
TBS
特別協力:
ソニー・ミュージックエンタテインメント
制作協力:
ジェイ・ストーム
制作プロダクション:
ダブ
チーフプロデューサー:
篠原廣人(ソニー・ミュージックエンタテインメント)
小林亜理(ソニー・ミュージックエンタテインメント)
十二竜也
加藤 新
アソシエイトプロデューサー:
杉浦美奈子
脚本・監督:
三木 聡
プロデューサー:
長松谷太郎(ジェイ・ストーム)
若林雄介(ダブ)
共同プロデューサー:
髙橋淳之介(ジェイ・ストーム)