2011年2月20日(日)ごご2:00から
「動物園を通じて動物の故郷を伝えたい…」
ゾウを救うため、園長はボルネオへ飛んだ
進化を続ける旭山動物園に女優・相武紗季が迫る
「行動展示」で一躍全国にその名をとどろかせた旭山動物園。今回の主役は「ゾウ」。日本有数の人気を誇る旭山だが、実は5年前から「ゾウ」のいない動物園になっていた。新たにゾウを飼育するのは簡単なことではない。野生のゾウが危機的状況にあるからだ。動物が暮らす自然の真実を、動物園で多くの人に伝えられないか・・・旭山動物園の坂東元(ばんどう・げん)園長が向かったのはマレーシアにあるボルネオ島。そこで園長が見たゾウの現実とは!? そして動き出した"あるプロジェクト"とは!?
番組のナビゲーター、女優・相武紗季は旭山動物園を初めて訪問。「動物園」の枠にとらわれず、新たな進化をはじめた旭山の未来像を探る!
動物が持つ本来の能力を見せる"行動展示"で、いまや日本一有名になった北海道旭川市の旭山動物園だが、実は2006年からゾウがいない。野生のゾウは絶滅の危機に瀕し、再び動物園で飼育するのは極めて難しい現状にある。
そんな中、園長の坂東元は、まずは「野生のゾウのいまを知ることが大切」と生息地のボルネオ島(マレーシア)に向かった。そこで園長は、想像を超えたゾウの現実に直面する。アブラヤシ(パーム油)のプランテーションの拡大で、木が伐採されて住みかを失ったゾウたちは、人里に入り込み農作物を荒らす"害獣"として扱われていたのだ!村に迷い込んできたゾウが捕獲され、ボロボロの檻に閉じ込められていることもあった。
園長は、「ゾウを救いたい」という強い思いで、日本でもほとんど例がない"あるプロジェクト"にとりかかる。そのプロジェクトの目標は「動物園を通じて動物の故郷を伝えること」。園長が熱い思いを賭ける"プロジェクト"とは!?
番組のナビゲーターは、旭山動物園を初めて訪れる女優の相武紗季。最も印象に残ったというペンギンの散歩を見て、「自主性というか、歩きたいペンギンだけ歩きたいペースで歩かせる。無理矢理でなく、ペンギンも楽しんでいるので、見ている方も楽しめるんだと思った」と話し、"行動展示"の魅力を体感する。
さらに園長と対談し、「動物の故郷や、置かれている自然環境がどのようなものか伝えたい」という思いを聞き、旭山動物園が目指す未来像を引き出す。
ナビゲーター:相武紗季
ナレーター:遠藤憲一
製作著作:北海道放送(HBC)
プロデューサー:進藤幸治
ディレクター:木下純一郎