月曜ゴールデン特別企画『恋』

2013年12月16日(月) 放送

みどころ

小池真理子の最高傑作と評される直木賞受賞作が
この冬に石原さとみ主演でドラマ化決定!

TBSではこの冬に、スペシャルドラマ『恋』を放送することが決定しました。原作は、小池真理子の最高傑作と評される第114回の直木賞受賞作『恋』。『恋』というタイトルから多くの人が想像するのは、一組の男女の純愛を描いた恋愛文学かもしれません。しかし、そういう読み手の想像を見事に裏切り、予想のできない結末に向かって静かに、やがて激しく疾走する物語です。
時代が多量のエネルギーを持っていた、1970年代初頭の日本。高度経済成長と安保闘争に沸く東京と、閑静な避暑地・軽井沢を舞台に描かれる友情、純愛、不義、三角関係、そして殺人……そのエキセントリックさにもかかわらず、震えるような切なさと救いを感じさせる重厚な読後感は、まさに直木賞受賞作の名に恥じないもの。現代文学史上、特筆されるべき名作と言えるでしょう。
多くの人に愛されたその作品は、幾度となく映像化が囁かれながら、混沌と透徹性が複雑に絡み合った世界観を再現する難しさから実現されませんでしたが、2013年冬、ついにドラマとして映像化されます。
主演を務めるのは石原さとみ。男女幅広い世代から絶大な人気を誇り、近年は、ますます演技力にも磨きがかかる石原が、女子大生、矢野布美子を熱演します。
脚本・監督には「遺恨あり明治十三年最後の仇討」で第37回放送文化基金賞本賞を受賞した源孝志。映画「TOKYO TOWER」「大停電の夜に」など独特の美しい映像表現に定評があり、『恋』の持つ官能と純粋の織りなす魅力を最大に引き出しています。

ものがたり

1972年(昭和47年)2月28日。軽井沢で起こった連合赤軍浅間山荘事件に、日本人の目が釘付けになっていたあの日、事件現場からさほど離れていない静かな別荘地で、もう一つの殺人事件が起こっていた。加害者は22歳の女子大生、矢野布美子(石原さとみ)。被害者は、地元の電機屋のアルバイト青年と大学の助教授。電気屋の青年は射殺され、助教授は下半身不随の重傷を負った。事件現場には助教授の妻も居合わせたが、まるで貝のように固く口を閉ざして何も語らない。
ごく普通の女子大生であった布美子は、英文学翻訳のアルバイトで出会った大学助教授の片瀬信太郎(井浦新)と妻・雛子(田中麗奈)と倒錯した“恋”に落ちる。やがて、その恋はひとりの青年・大久保勝也(斎藤工)の出現によって急速に崩壊していったのだった。そして、布美子は事件の動機を一切語ることなく、全ての罪を受け入れた。彼女には、何よりも守るべき“ある秘密”があったのだ。
浅間山荘事件の陰で、社会欄の片隅に小さく取り上げられたこの事件は、痴情のもつれが原因の衝動殺人として処理され、やがて人々の記憶から消えていった。しかし、事件から40年以上たった2013年、偶然この事件に興味を持ったルポライター鳥飼三津彦(渡部篤郎)は、矢野布美子を探し真相を探ろうとするが、長い服役を終え年老いた布美子(原田美枝子)は末期ガンを患っていた。死を目前にした布美子は、ついに心の奥へと隠していた秘密を告白。事件の背後に隠された運命的な悲劇と葛藤が、徐々に明らかになっていく……。

コメント

石原さとみさん
素晴らしい原作を、信頼する源監督の脚本・演出でドラマ化され、出演出来ることを幸せに思います。撮影初日、新さんと麗奈さん演じる夫婦を初めて見たとき、二人を心から愛せると確信しました。
難しい役柄ですが、布美子という女性と真摯に向き合っていきたいと思います。不思議な愛の形と世界観、そして衝撃的な結末を楽しみにしていてください。


原作者 小池真理子さん
『恋』は私の作家人生の転機となったとても大切な作品であり、数え切れないほどの映像化のオファーがありました。しかし、読んでくれた皆さんの一人一人の心の中にそれぞれのイメージがあると思い、映像化にためらうこともありましたが、この脚本ならば託せると思いました。石原さとみさんが演じる布美子をとても楽しみにしていますし、原作を読んで頂いた多くの読者の方々はもちろん、現代の若い皆さんにも観てもらえれば嬉しく思います。


プロデューサー 槙哲也
純粋と官能、静けさと激しさ、相反するようで表裏一体な人間の持つ理屈ではない感情を、耽美的な文学に凝縮した『恋』。ドラマ化に際し、主人公・矢野布美子の持つ、少女のような可憐さと大人の女性の色気といったアンバランスな危うさを体現できるのは、石原さとみさんしかいないと思いました。撮影現場での彼女を見るたびにその思いが確信へと変わっています。
これまで幾度となく映像化が望まれた小池先生の素晴らしい原作を、源孝志監督の卓越した脚本と演出、石原さとみさんを始めとする素晴らしい俳優陣、そしてタイミングが重なり、『恋』というタイトルのように、その思いが成就し、1995年の発売から18年目にして初のドラマ化をすることが出来ました。
ラストシーンは、原作から少しアレンジしてありますが、とても心を打つ大切な場面となっていますのでご期待ください。

出演者

石原さとみ
井浦新
田中麗奈
斎藤工
渡部篤郎
原田美枝子

スタッフ

原作:
小池真理子『恋』(第114回直木賞受賞作)

脚本・監督:
源 孝志

プロデューサー:
槙 哲也
河野美里

製作:
TBS
ホリプロ