CBC開局60周年記念 スペシャルドラマ「初秋」

2011年10月8日(土)ごご3:00から

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みどころ

役所広司+原田眞人×井上靖 映画界において、
名作を生み出してきた二人が、
昭和の名匠・井上靖の世界を現代に蘇らせた。

 男は妻亡きあと、娘を一人で育ててきたが、その娘が突然、嫁にいくことになった…
 仕事を休み京都へ向かう。そこで彼を待ち受けていたものは、学生時代の仲間であり、同じように娘を持つ悩める父親たちだった。「早く俺も花嫁の父になりたい」と嘆く友人のために、その娘・れい子の働く高級クラブへ出かけていく。
 れい子は美しく成長しており、酔いのまわった男は、そのまま怪しげな集会に連れていかれ、自分とれい子が、その映画の世界に入り込んでいる幻影をみる。それは男の願望か、予感だったのか。
 翌朝、男はれい子から、ずっと好きだったと告白されて、戸惑いながらも嬉しさを覚える。男が、束の間にみた夢は、現実になるのだろうか…

内容

 蓼科でワインの製造販売をしている松原辰平(役所広司))は、20年前に妻を失い、男手ひとつで一人娘のあさ子を育ててきた。そのあさ子が結婚してニュージーランドへ行くことになり、松原は空虚な心と折り合いが付けられずにいた。
 結婚式から帰ってきた松原を待っていたのは、がらんとした自宅の空間。そこでひとり孤独に浸っていた。胸ポケットには、大学の同期であり、作家の重宗周吉からの祝電が納まっている。「ようこそ、花嫁の父!寂しくなったら京都へ来い。花嫁の父大先輩、重宗周吉」松原は携帯を取り出し、京都に行くことを重宗に告げた。そこへやってきた松原の妹桜子は、独り身になった松原を心配して、見合いの話を持ちかけてきた。しかし、その話が弾むはずもなく、松原と桜子の会話の中からは、松原があさ子の結婚相手ヴィンスのことを気に入ってないことだけが伺えた。結局松原は二次会の出席をやめてそのまま京都へと向かうのだった。
 松原は、東山の料亭で重宗と、高校時代の恩師墓石と久しぶりの再会を楽しんでいた。そこへもうひとりの旧友、山辺享介がやってきた。昔話で大いに盛り上がり、松原も気持ちよく酔い始めていた。そこで山辺からひとつ相談が持ちかけられた。娘のれい子が高級会員制クラブで夜毎怪しげなパーティーを開いているという噂を耳にしたという。酔いも手伝ってか、松原がその真相を突き止めると立候補した。
 松原の記憶にあるのは、十年以上も前のれい子。訪れた高級クラブで待っていたのは、美しい大人の女性へと成長していたれい子だった。松原とれい子。10年の時を越えた、夢のような、現のような、愛の物語が静かに始まろうとしていた…。

出演者

松原辰平まつばらしんぺい:
役所広司

ベーコ(れい子):
中越典子

山辺享介やまべきょうすけ:
でんでん

重宗周吉しげむねしゅうきち:
岩松了

平山桜子ひらやまさくらこ:
キムラ緑子

おかみ:藤村志保

スタッフ

製作:
中部日本放送
松竹株式会社

制作協力:
株式会社松竹撮影所

プロデューサー:
小森耕太郎(CBC)
原克子(松竹)

脚本・監督:
原田眞人

原作:
井上靖「凍れる樹」

音楽:
富貴晴美


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