<お元気でしょうか>
すっかりご無沙汰しています。TBSのK子でございます。皆様、お元気でお過ごしでしょうか(お元気ですよね)?「唐招提寺展 国宝 鑑真和上像と盧舎那仏」では、大勢の皆様にご来館いただき、本当にありがとうございました。心から感謝申し上げます。寒い時期にもかかわらず、大勢の方が東京国立博物館で開催した「唐招提寺展 国宝 鑑真和上像と盧舎那仏」展にご来館くださいました。この展覧会、会場の熱気がすごかったですね。あ、あたくし、この世界、そんなに長くはないのですが(N美先輩の半分くらいかしら?)、本当に“記憶に残る展覧会”でございました。いや〜ぁ、毎日、上野公園の中を歩いて、国立博物館に通った日々、おなつかしゅうございます。
今は、ふたたび赤坂の人になり、“赤坂の美女K子”に戻っております。ご安心くださいませ。ただいま東京国立博物館で開催中の「ベルリンの至宝展」の業務で、時々上野でも仕事をしております。この展覧会も、是非是非お越しくださいませ。
<4月18日に唐招提寺を訪問>
N美先輩が書きました、3月18日のレポートにありますように、唐招提寺からわざわざ東京・上野までおでましくださった鑑真和上、盧舎那仏さま他は無事にご帰還されました。また、金堂の修理は順調に進んでおります。我がTBSでは、来年の唐招提寺展に向けて、ただいま企画を練っているところでございます。
さて、4月18日に、奈良を訪問する機会がありました。その際に、西ノ京の唐招提寺にお寄りし、お寺の執事長さまや石田太一録事にお目にかかってまいりました。「唐招提寺展 国宝 鑑真和上像と盧舎那仏」では、唐招提寺の魅力を存分にお伝えしたつもりですが、唐招提寺を訪問して、やはり本物のよさを改めて発見した次第です。「唐招提寺展 国宝 鑑真和上像と盧舎那仏」を終えて、再び見る唐招提寺に、感激でした。展覧会で見たものを踏まえて再び見た唐招提寺。唐招提寺は輝いていました。唐招提寺の境内の空気を吸い、花を見て、鳥の声を聴き、休憩所のお茶を飲んで、何故かふるさとにいるような気持ちになりました。石田太一録事が境内をご案内してくださったのですが、その時に耳よりの情報をいただきましたので、皆様にお裾分けいたします。
<平成17年度 唐招提寺 御影堂供華(くげ)「瓊花」(けいか)特別開園>
4月23日から5月8日まで、唐招提寺の境内にある御影堂の供華園に咲く瓊花(けいか)が特別公開されています。花は生き物ですので、花の状態によって期間の変更があることがありますが、5月8日までを予定しているそうです。
瓊花は、鑑真和上の故郷・中国の江蘇省揚州市の名花で、隋の皇帝・煬帝(596〜618)が外遊時にこの花を気に入り、門外不出にしたそうです。
鑑真和上が日本の僧・栄叡・普照に来日を要請された場所である揚州・大明寺では、この花を大切に育てているそうです。現在、大明寺がある丘陵のすぐ麓、痩西湖公園には、瓊花がたくさん植樹されているとのことです。
瓊花は、スイカズラ科に属し、萼アジサイに似た白い花をつけます。5弁の花を8個つけることから、八仙花とも言われているそうです。
唐招提寺の瓊花は、鑑真和上遷化1,200年に当たる1963年(昭和38年)、その記念事業の一環として中国仏教協会から一株の瓊花が贈られたのが最初だそうです。御影堂でたくさんの花をつけているのは、この最初の株の子だとか。なるほど。
また、1982年6月、唐招提寺を訪問された中国の首相・趙紫陽閣下(当時)に、鑑真和上の御廟前に瓊花の花の苗木を一株植樹して頂いたそうです。天候不順のためか、今年はやや花付きがよくないそうですが、それでも変わらずに和上近くのお庭を美しく飾っているそうです。お寺の皆様は、「(これは)和上の御遺徳であろうか」とおっしゃっておりました(思わず納得のあ、あたくしでございます)。この瓊花を、唐招提寺で是非ご覧くださいませ。
<連休中は是非唐招提寺、それとも東京国立博物館「ベルリンの至宝展」で>
この連休期間中には、東京国立博物館の「ベルリンの至宝展」、奈良の唐招提寺、はたまた、TBSの番組で、良い時をお過ごしくださいませ。
ほな(関西風に)。