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過去の放送内容トップ > バックナンバー一覧 > #33 山口県熊毛郡上関町八島
#33 山口県熊毛郡上関町八島2009年3月1日放送
大工のいない島(後篇)
(写真) (写真)およそ20年間も大工のいなかった島、山口県の八島へ4人の若者が向かいました。彼らは国土交通省が支援をしている大工育成塾の生徒たち。すでに3年間、大工に必要な知識と技術の習得に励んでいますから、腕は確かです。
今回、大掛かりな工事はできませんが、状況に合わせた修繕をすべく、島の公民館を借りて依頼を募りました。すると八島の全36軒中、17軒ものお宅から依頼が。長い間、大工がいなかったことに加え、島の住民の89%が65歳以上のお年寄りとなってしまったため、簡単な修繕さえままならかったからです。高齢化の波が押し寄せているとあって、依頼の多くは、段差の解消や手すりの設置など、バリアフリー工事でした。
4人が最後の修繕に向かったのは、山の上に立つ古い一軒家。ふもとから急勾配の坂を上る間、家主のおばあちゃんは、何度も休憩をはさみます。お年寄りにとっては立地条件も傷みも厳しい家屋でしたが、大切な思い出がいっぱい詰まったこの家を手放すことはできないと言います。
棟梁を夢見る若者たち。我が家を慈しむ島の人々の気持ちに触れ、どんなワンステップを踏み出すのでしょうか。