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過去の放送内容トップ > バックナンバー一覧 > #32 山口県熊毛郡上関町八島
#32 山口県熊毛郡上関町八島2009年2月22日放送
大工のいない島(前篇)
(写真) (写真)瀬戸内海に浮かぶ、八島(山口県熊毛郡上関町八島)。
周囲16.7キロの小さな島ですが、豊かな自然に恵まれ、かつては畜産業で栄えていました。しかし、この十数年で過疎化の波が押し寄せ、50年前にはおよそ600人いた島の住民も、現在は55人(2005年 国勢調査)にまで減ってしまっていたのです。
しかも、そのうちの89%が65歳以上のお年寄りでした。島は人通りが少なく、廃墟となった家屋も目立ちます。
そんな八島の住民にはある悩みがありました。
それは約20年前から、島に大工さんがいないこと。出来る限り自分たちで家屋の修繕をしてきましたが、高齢化が進むにつれ、大工仕事が困難になり、傷んでもそのままにしておくしかないお宅が増えてしまっているのが現状です。夏は台風、冬は厳しい潮風によって、トタン屋根が傷んでしまった家。歩くたびに床が沈んでしまう家、等々。
そこで4人の大工さん(男性3名・女性1名)が、八島に向かいました。八島の家屋は殆どが築50年以上。新築工事の経験しかない彼らが、古い家屋の修繕に挑みます。