特集「追跡クロス「原発事故もう一つの悲劇　取り残された人たち」」

福島第一原発事故を受け避難指示が出た20キロ圏内は一夜にしてゴーストタウンと化した。しかし、そこには取り残され人知れず亡くなった人たちがいた。

石田次雄さん（７５）は、原発から約4キロにある自宅に取り残され震災から10日後に息を引き取った。死因は飢えと乾きによる衰弱死、いわゆる「餓死」だった。「原発事故さえなければ救えた命だった」と遺族は今も苦しみ続けている。