インタビュー

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vol.07:志賀廣太郎さん

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台本を読んだときの感想をお聞かせください。

とても面白く物語の中へ引きこまれましたし、“この作品に僕が出演するんだなぁ” と思いながら読ませていただきました。南極観測が話題となった昭和33年当時・僕は小学校2年生だったのですが、日本中の人々が、特に子供たちが盛り上がっていたことを断片的にですが覚えています。長じて後、その作品に出演することになるとは夢にも思っていなかったので、非常にうれしく思いました。

子供たちの盛り上がりはどのような感じだったのか、覚えてらっしゃいますか?

学校に行けば南極観測隊の話をしていましたね。詳しいエピソードは覚えておらず、次の記憶はタロとジロが発見されたところに飛んでしまうのですが…。南極観測隊は当時の子供たちの憧れでしたし、観測隊の話題で持ちきりだったことはよく覚えています。

『 南極大陸 』 はどのようなドラマですか?

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ごく近い現代史、ある一種の歴史ドラマだと思います。戦後10年・昭和30年代に関しては、今、一種のブームのようになっていますが… それとはまた違う視点で描かれている作品だと感じました。セットに関しましても、すごく豪華でスケールの大きな作品です。昭和基地・宗谷の外観はロケですが、内部に関しては基本的にはスタッフが作り上げたセットなんですよ。ほぼ当時のままを再現しているそうで、スタジオでセットを見たときには本当に驚きました。非常に力を入れてらっしゃるなと思いました。

演じられている谷健之助はどのような人物ですか?

医師である以外は、谷個人にまつわるエピソードはあまり出てこないのですが… 息子を2人戦争で亡くしています。ただ、子どもを亡くした悲しみだけを背負って生きているという感じではありませんね。56歳という年齢で南極観測隊へ応募するような人物ですから、少し変わったところがあるのかもしれませんが、非常に常識人であると思います。

北海道ロケはいかがでしたか?

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凍っている湖の上に立つ経験が初めてだったので興奮しました。僕は北海道と東京を何度か往復しましたが、北海道の寒さは東京の寒さとは違い、冷たさが気持ちよかったです。時には風が強すぎて “参ってしまうな” というときもありましたが… (苦笑)。撮影では、地元・根室の方々がとても親切で協力的でしたし、撮影以外でもお店を紹介してくださったり、気軽に声をかけてくださったりしまして… 本当に居心地がよかったです。撮影はトラブルもなく順調に楽しくやらせていただきました。

医療担当ということで、犬のふれあい、診療シーンはいかがでしたか?

犬たちとのシーンはとても楽しかったです。診療シーンに関しては、谷のセリフに 「 獣医ではないですが、知識だけは詰め込んできました 」 とありましたので、むしろ慣れない手つきのほうがいいのかなと。現場で直接ご指導いただきながら演じさせていただきました。

最後に、視聴者のみなさまへメッセージをお願いします。

戦後10年の日本・当時の若者たちは、戦争を経験し激動の時代を生き抜く中で “新しい時代を作ろう” “世界に対して日本の位置を確立しよう” という熱意や夢を持って生きていたと思います。現代でもそれに変わる何か一筋の目標のようなものがあればよいのですが、なかなか難しいですね。今は、“夢を語る” ということを躊躇してしまうといいますか、“かっこよくない” と思われてしまう時代だからかもしれません。失われつつある夢・希望・思いやり、それは人間に対してだけではなく生き物や自然への愛も含めて… 現代人の心の中にも必ず存在するものだと思います。『 南極大陸 』 はそういった要素がたくさん詰まったドラマですので、ご覧いただき、少しでも何かを感じていただければうれしく思います。よろしくお願いします。


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