過去の放送内容
#42秋田県7月21日放送
仙北平野は、かつては仙北原野と呼ばれた荒れ地でしたが、今では秋田で最大の「あきたこまち」の産地となっています。実は鉱泉を含む、玉川の有毒な水を田沢湖で薄め、抱き返り渓谷の近くから毒の薄まった用水を引くという大規模な開墾事業の結果、生まれた穀倉地帯なのです。この穀倉地帯には、かつてマタギの山岳信仰の聖地だった和賀山塊から一年中風が吹き下ろしてきます。その風は害虫を駆除し、米の成長を促すことから「宝風」と呼ばれるようになりました。しかし仙北平野が生まれるのと引き替えに、毒を薄める役を担わされた田沢湖は、魚一匹住まない死の湖となったのです。



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