2008/12/23
こだわり:ヤコウタケの栽培
光るきのことして展示してあるヤコウタケは、ピカピカよく光っています。ヤコウタケは、光るきのこの中では最高に強い光を発するきのこです。でも、この光は長持ちしません。だから、週に3回、つくばで培養してこちらに運んでいるのです。ヤコウタケの栽培は、2ヶ月近くかかります。その半分はつくばで菌糸を十分に増やすために行います(1ケ月)。そして、上野に持ってきて、きのこを発生させるのです(1ケ月)。瓶に詰めて栽培する方法は、新津さんという研究者が最初に考案したものです。今回の展覧会では、この新津さんに大変お世話になりました。
ヤコウタケがきのこを作るためには、ものすごく湿った状態にしなくてはなりません(空中湿度90%)。ところがふつうの環境では、こんな状態はありえません。だから、この展覧会では空調と微生物の専門家、羽生田さんにもご活躍いただきました。羽生田さん、いろいろお世話になりました。
それでもダメ、というときに登場するのが夢の島熱帯植物館の中島さんです。夢の島熱帯植物館ではヤコウタケの展示をずっとやっていて、こちらでもご覧になることができますよ。