裏話:もう一つの「もやしもん劇場」(1)
12/9-10に続きまして、今度は、ボツになった「もやしもん劇場」の原案です。ここでは、「もやしもん劇場」が「コウジカビ」と「アオカビ」の中間に位置していることを意識して、つくってあります。
【シーン1】オリゼー登場
オ:やあ皆さん、ここがだいたい半分ってところです。菌たちのいろんな姿を見てくれたかな。さて、突然ですが、クイズです。もやしもんのもやしって何か分かる?
【シーン2】燃えさかる火
真ん中に字幕 「燃やし」。そして、画面に大きな×が出る。
オ:じゃなくて・・・
【シーン3】野菜のもやし
真ん中に字幕 「もやし」。そして、画面に大きな×が出る。
オ:でもなくて・・・
【シーン4】画面真ん中に字幕「種麹」。
オ:正解は、たねこうじ、つまり、麹を作るための麹です。展示してあるから見てね。むかし、米こうじのことをよねのもやし、って言ったんだって。それが語源らしいよ
種麹の実物が写る
オ:よく、ぼくのことを「もやしもん」だと勘違いしている人がいますが、ぼくはアスペルギスル・オリゼーです。ぼくたちこそ、もやしをつくる主人公です。
オリゼーから「酵素」と書いた丸印が出る。米粒が分解して糖ができる。
オ:もやしをお米にまいて、こうじを作ります。こうじの中には、ぼくたちが出す酵素がたまっていて、お米のデンプンを分解して糖にします。
【シーン5】セレビシエ登場。
オ:できた糖を分解するのが・・・
セ:ぼくたち セレビシエ。そして、アルコールをつくります。
オ:ゲ、また出たな。
ごはんを食べている人の口元。「かむ」→「かむす」→「かもす」字幕
セ:こうしてできるのがお酒。昔は唾液の酵素でお酒をつくったんだって。「噛む」、「噛むす」と変化して「かもす」という言葉が生まれたんだ。
(つづく・・・)