2007/11/19
鎌倉彫
鎌倉彫といえば、知る人ぞ知る漆器なのですが、これに菌類が関わっているということをご存知ですか。今日はこの秘密をたずねて、鎌倉は鎌倉彫の老舗、博古堂さんにおじゃましてしまいました。カツラの木を材料に彫り物が施された後は、うるしに「まこもずみ」という黒い粉を蒔いて、研ぎ出します。そうすると、彫刻の深い谷間の部分には、まこもずみが残り、印影が醸し出されます。これにより、立体感がひきたち、意図的に古色を演出した鎌倉彫ができるのです。このまこもずみを使った手法は明治時代に確立されたのですって。え、菌類との関係がまだ分からないって?実は、このまこもずみ、マコモから採れるクロボキンの胞子なのです!そして、このマコモ、もう一つ別な用途があるのです。それを知りたい人は10/20のブログへ!