2007/10/15
液浸標本
今回の展覧会では、できるだけいろいろなタイプの菌類が見られるように工夫しています。
現在知られる菌類は世界で9万種(日本では1万3千種)、でも推定種数は150万種ともいわれ、いわゆる高等植物のたぐいを遙かに上回る種の多様性を持っているのです。
そのことから想像できるように、菌類は実にいろいろな形をしています。まず、カビにはいろいろな形の胞子を作るものがあるし、え?こんなきのこあるの?というような形のきのこもあります(ちなみに筆者はきのこよりカビが好きです)。
はて、それを展示するに、どういうのがいいのでしょうか。いろいろと悩みます。結局、「やってみなくては分からない」のですが、あまり試行錯誤している時間もない。
どうやら、きのこ型でない菌類は液浸がいいようだ、ということで、今回、キクラゲとかアミガサタケとかは液浸で展示する予定です。そこで、いままで集まった液浸標本をカウントしてみたところ、150点あまり。でも、重複もあるから、だいたい100点ぐらいか。もういいか。まだ、ちょっと足らないかな。