緊急!池上彰と考える“巨大地震”…その時命を守るために | TBSテレビ

2013年2月27日よる7時〜10時54分

地震にまつわる疑問に答えます!

地震大国日本!なぜ巨大地震の二割は日本周辺で起きるか知ってますか?

★日本は、なぜこんなに地震が多いのですか?

世界の地震のおよそ1割が日本周辺で起きています。さらにマグニチュード6以上の大きな地震になると、およそ2割が日本周辺で起きています。
(2011年に日本で起こった震度1以上の地震は10487回。)
実は地球の構造に関係があるのです。
地球の表面は『プレート』と呼ばれる10数枚の固い岩盤がパズルのように覆われています。4枚のプレートの境界に位置する日本は地震が多いのです。
(プレート同士が押し合うため境界で地震が起きます)
日本で暮らす以上、地震は免れない。
だからこそ地震を知り、起こった時の対策をよく考える必要があります。

★震源の深さが分かると地震の大きさと範囲が分かる?

『震源の深さ』の違いで、同じマグニチュードでも揺れの大きさや範囲が変わってきます。過去、日本の内陸で起きた直下型の大きな地震で被害が大きかったものは、20キロ以下の浅い場所で起きているのです。震源が浅いとエネルギーの伝わる範囲は狭く、その分揺れは大きくなります。逆に震源が深いと伝わるエネルギーの範囲は広くなり、揺れは小さくなります。
地震速報で、震源が20キロより浅い場所で大きな地震が起きたら、被害が大きそうだと分かるわけです。

ニュースでよく見る活断層って何ですか?

断層とは、地面の内部に横から力がかかり、ある限度を超えると地層がズレます。このズレた部分が断層です。
そして、この大きくズレた時に起こる揺れが地震です。
今後もズレる可能性があるものを『活断層』と呼び、活断層が起こす地震を『直下型地震』と言います。
この『直下型地震』は震源が浅い為、地上に大きなエネルギーが伝わり、局所的に強い揺れに襲われ、大きな被害が出ることがあるのです。
日本には分かっているだけでおよそ2000の活断層があると言われています。
政府は現在そのうち110の活断層を大きな被害が出る可能性があると発表しています。
国土地理院はホームページで、今わかっている活断層を知る事が出来る『都市圏活断層図』が公開されています。

首都直下地震…東京で大火災が起こるってホントですか?

内閣府の中央防災会議の発表では、首都直下地震は30年の内におよそ70%の確率で起きるとも言われています。様々な被害が想定されていますが、少しでも被害を減らす為に私達が気をつける事、一番は火災なのです。

★火災に関するキーワード

『延焼運命共同体』
都心には、住宅密集地が多く存在します。自分の家は大丈夫と思っていても、周辺がどんどん延焼し、やがて自分の家まで…という危険が想定されます。自分の職場や自宅がどのようなエリアに想定されているのか、市区町村のホームページに掲載されているハザードマップを是非一度確認しましょう。

『通電火災』
地震の影響で停電し、数日後に電気が復旧した際、壊れた電気製品に電気が通り、ショートして火災が発生したり、またそのショートした火花が、漏れているガスに引火したりして起きる火災です。

★通電火災を起こさないポイント

(1)避難する時に必ずブレーカーを落とす。余裕があればコンセントも抜きましょう
(2)電気が復旧してから少なくとも1時間は通電火災に注意する

『消防の限界』東京大学の加藤准教授によると「各地区の消防署では同時に複数の火災が起きた場合、対応できない!」。自分の家から火事を出さない様に留意することはもちろん、地域のハザードマップを確認し、火災が起きた時の備えや避難場所について家族で話し合っておくことが大事です。

地名を見れば、その地盤の固さがわかるってホント?

地盤の強さは、土地に含まれている「水分量」が関係しています。
地盤を調査している会社から公表されている「東京都の地盤マップ」固い地盤と柔らかい地盤が一目で分かるようになっています。
また、地名からも地盤が推測できます。

水・谷・川・船・浦・橋・藻・鴨・鶴・亀・田・原・春・芦 など水に関わる地名は水分が多い可能性が。

丘・岡・山・高・岳・峰・尾・根 などは固い地盤と考えられます。

軟弱な地盤でも、基礎工事をしっかりすれば地盤に負けない家を建てる事が出来ます。
現在の建築基準法では、そのことも重視して定められています。

地震学者がいつも持っている防災グッズって何?

★防災の専門家が必要と思う防災グッズランキング

1位 笛・ブザー
2位 懐中電灯
3位 携帯トイレ
4位 マスク
5位 ポリ袋

東日本大震災の被災者にアンケートを取った時も必要なものの第1位にトイレが入ったそうです。
また、ポリ袋は食料の容器・トイレや防寒具にもなります。
ひとまとめに『防災グッズ』と考えてしまいがちですが、逃げるときと生活を送る時では、まったく必要な物が変わってきます。持ち運んでいるものと、家に常備するもの、二つの観点から、防災の準備をしなくてはいけません。

南海トラフ巨大地震で、最悪32万人死亡の被害想定。対策はあるのですか?

昨年8月に内閣府から発表された死者約32万人という被害想定、私たちの想像を大きく超えニュースになりました。「南海トラフ地震が起こったら、助からないかもしれない…」と諦めるのはまだ早い。
南海トラフ地震の被害想定は、

(1)火気使用の多い真冬
(2)避難がより困難な深夜に発生
(3)人口の多い東海地方の被害ケース

と、あくまで最悪の場合を想定し算出した数字なのです。
つまり、季節や時間、私たち個人が対策を講ずることで、被害想定の数も大幅に減らすことが出来ます。
例えば、深夜の場合、1秒でも早く逃げる為に

・枕元に懐中電灯や携帯ラジオを置く
・ガラスの破片等踏まないように厚手の靴下やスリッパ
・寝室に倒れそうなものを置かない

など、避難が出来る準備をしておく事が大切です。
また、地震発生から津波が来るまでの10分間に避難できれば、死者は最大で8割減らすことが出来ると発表しています。
さらに、自治体で行う避難訓練に参加し、避難場所や経路を確認、「地震対策と日頃の訓練」によって、大幅に被害想定は大幅に減らせるのです。