いっぷくクリニック

2014年9月16日(火)

胃ガンの原因「ピロリ菌」

VTRでお話いただいた先生&病院
公益財団法人 早期胃癌検診協会
榊 信廣 理事(研究本部長)

☆ピロリ菌とは?

ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)とは人の胃の粘膜中に住み続ける強毒性の細菌のこと。

☆胃ガンの新常識

・「胃ガンの原因の99%はピロリ菌」と言っても過言ではない
ピロリ菌に感染すると、自分では気づかないうちに慢性胃炎や胃潰瘍を発症し、最終的には胃がんを発症する可能性が高まる。

・日本人の2人に1人が感染
日本人の2人に1人がピロリ菌に感染している可能性がある。

・ピロリ菌感染者のうち、99%は完全に除菌できる
抗生物質の薬を1週間ほど飲み続けることで約75%の方が完全に除菌できる。
残りの25%の場合も、別の抗生物質による二次除菌によってほとんどの方が除菌できる。

ちなみにピロリ菌の検査は主に消化器内科で受診可能。
最も簡単なものは血液検査で、約3000円で受けられる。

☆健康保険適応のルール

内視鏡検査で慢性胃炎と診断

ピロリ菌に感染していた場合

除菌に健康保険が適応される

☆ピロリ菌の対策に効果がある食材

ブロッコリーの新芽(ブロッコリースプラウト)

抗酸化作用・解毒作用を高める成分(スルフォラファン)はピロリ菌の対策に効果がある成分だと言われている。
ブロッコリーにはスルフォラファンが入っているが、特に新芽の時期に多く含まれている。
生のままサラダなどで食べるのがおすすめで、1週間に合計で50グラム食べると効果があるといわれている。