

Q.今回演じている安積剛志について教えてください。
神南署刑事課係長(警部補)として、5人の部下を率い、安積班の班長(ハンチョウ)を務めている42歳の男です。
当初、橋本プロデューサーからは「安積という男はいわゆる理想の上司で、優しく、ときに厳しく、知性があってユーモアもある男です」と説明されました。
ですのではじめて聞いたときは、『そんなスーパーマンみたいな男、僕にできるのかな』と思いましたね(笑)。
でも実際脚本を読んでみたところ、安積は離婚歴のある男やもめ。
看護師の娘・涼子がいて何かと世話を焼いてくれるけど、一人暮らしのマンションは洗濯物が溢れ、食事にもだらしないと、とても人間的な男でした。
理想の上司として慕われる“ハンチョウ”としての面と、40代の一人の男の素顔、両方を表現していけたらいいなと思っています。
安積という男は、けっして超人ではないんですね。
特殊な能力であっという間に事件の謎を解いて犯人を逮捕するのではなく、安積班のメンバーをはじめとする刑事仲間と力を合わせて、事件を解決していく――チームの力を信じている男ですね。