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原作・コメント

脚本:田畑由秋さんコメント

『ヤング ブラック・ジャック』アニメ化、ビックリです!!!
多分、読者の方が思われてる以上に、私のほうがビックリ。なぜなら、今まで色々と連載してきた中で、企画はくるけど結局なくなってしまうというパターンがほとんどだったからです。

 それがこんなにトントン拍子にアニメ化が実現していくなんて!!!
どんなアニメになるかワクワクしています。

 昔、自主映画とか作っていたくらい、動く映像を編集するのが大好きなので、時間が許すなら、いろいろ携わりたいぐらいです。でも、いつも仕事が遅れてる私にそんなことは出来るわけもなく、一視聴者として完成を楽しみにしています。

 また、アニメの企画会議に出た時は、ものすごく緊張しました。このパンフの段階でどこまで話していいのかわからないのですが、ベテランのスタッフさんも多く、80年代オタクの私にとっては、昔の私にこう言いたいぐらいです「お前、手塚先生のブラック・ジャックを使ってオリジナルストーリーを描く上に、それがアニメ化されて、今みてるアニメのスタッフさんが関わってくれてるんだぞ」と。

 会議の時は、漫画が未完なので全体的な構想と、逆に漫画の設定的な補強をしてもらったり有意義な時間を過ごせました。

 やはり、漫画の連載というのは、最初から大長編を描くということでスタートす るわけではないので、自分でもブラック・ジャックの世界を旅してるみたいな感 じで、毎回ドキドキしながら苦闘して作品をつくっています。特に60年代後半か ら70年代頭という、日本の思想的ターニングポイントというべき時代を描くのは 楽しいですね。

 アニメでもそこら辺をかなり頑張って補強していただいているので期待していてください。

 最後に、このコメントを書いている段階では、まだ1話の絵コンテしかみていないのですが、ここまで素晴らしいコンテをきっていただけて、原作脚本書いてる身として、超スーパー感動しています!!! 早く完成が見たい!!!!

 是非、他のアニメ目当てで来られた方も、気にして頂けたらと思っています。

原作・コメント

漫画: 大熊ゆうごさんコメント

アニメ『ヤング ブラック・ジャック』は手塚プロダクション様の総力を持って作っていただいています。
10月からの放送をお楽しみに!

インタビュー

監督:加瀬充子さんインタビュー

――いままさに、進行中だと思いますが、現在の心境を教えてください。

加瀬:良いものが出来るように日々努力しております。

――作品の魅了はどこにあると思いますか?

加瀬:ブラック・ジャックの学生時代、彼にどんな心の変化が起こったか、なぜブラック・ジャックになったか!?

――どのようなアニメにしたいですか?

加瀬:医者を目指す医大生(!)の間黒男が、医者とは患者に対してどうあるべきか!?と自問をしつつ成長もしていくところ。

――脚本や作画スタッフにお願いしていることはありますか?

加瀬:どうしても、手塚治虫先生のブラック・ジャックの印象が強くなってしまうので、間黒男は“ブラック・ジャック”ではなくまだ未成熟な22歳の青年医大生であることを忘れずに。という事をお願いしています。

――作品の中でこだわっていることはありますか?

加瀬:1968年から数年間の日本の風景・小物などその時代感を出す事と、原作の大熊先生が描く美麗なキャラクターをアニメーションで表現する事です。

――原作がある作品をアニメ化するにあたり、気を付けていることはありますか?

加瀬:放送コードです。漫画の描写をアニメーションにする際、色々と縛りがあるのでその都度工夫していく作業に苦労しています。

――ここを見て欲しいというポイントはありますか?

加瀬:このままじゃ、間は医師免許が取れるのかい? ……大丈夫かい?と。だが間は目の前の患者を“助けたい!!”と心から思っている。そこですと見て欲しいです。

――会場のファンへメッセージをお願いします。

加瀬:目標を持ちそれにガムシャラに走る青年、間黒男です。まだ、若造ですが彼の成長を共に見守って下さい。宜しくお願い致します。