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八千代 |
「じゃじゃーん! そんなわけでステラ女学院高等科C³ 部(しーきゅーぶ)いよいよスタートじゃんね!」 |
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カリラ |
「で、いきなり主人公のオレが大活躍! じゃみんなっ! 来週夜もチャンネルは」 |
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ほのか |
「ハイハイ。カリラはこっちに片付けて、と」 |
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れんと |
「ゆらぴょん、大丈夫でした? 痛くなかったですか?」 |
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ゆら |
「うん。思ったより……」 |
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八千代 |
「サバイバルゲーム! 面白いよっ」 |
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ほのか |
「単純明快な遊びだけど、意外と奥が深いのよ」 |
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ゆら |
「そう、なんですか?」 |
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ほのか |
「そんなわけでゆららちゃん!」 |
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ゆら |
「はい?」 |
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ほのか |
「『よいこのためのサバゲー講座 第1回:サバゲールールとスタイルの種類』、始めるわよ?」 |
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ゆら |
「よ……よろしくおねがいします」 |
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ほのか |
「エアガンで撃ち合って、BB弾が当たったら『ヒット』で退場。ここまではいいわね?」 |
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ゆら |
「はい」 |
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ほのか |
「で、サバゲーはだいたい大きく分けて3種類のゲームスタイルがあるの」 |
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ゆら |
「3種類、ですね」 |
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れんと |
「いちばんよくやるのが『フラッグ戦』です。2つのチームが対抗して戦って、制限時間内に相手のフラッグをゲットしたらそのチームの勝ちです」 |
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ゆら |
「フラッグ? ゲット?」 |
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れんと |
「そうですねー。例えばサッカーみたいな感じです。敵陣地のいちばん奥にゴールがあって、こっちのゴールを守りながら相手のゴールを目指す、みたいな」 |
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ほのか |
「フラッグはサイレンのボタンだったりして、相手チームより先にそれを押したら勝ち」 |
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ゆら |
「なるほど」 |
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ほのか |
「どこから攻め、どう守るか。戦略と駆け引きとチームプレーが大切なゲームね。まさかの奇襲攻撃で一発逆転が狙えるのも魅力よ」 |
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八千代 |
「その次によくやるのが『せん滅戦』。人によっては『ゼンメツ戦』なんて言ったりもするんじゃないかなー?」 |
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ほのか |
「正確には『全滅』『壊滅』『せん滅』は定義が……」 |
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カリラ |
「ハイハイほのかを片付けて、と」 |
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八千代 |
「チームに分かれて戦うのは同じなんだけど、最後のひとりまで徹底的に戦う!どんなに味方がやられても、どんなに敵が大勢でもとにかく戦う!撃って撃って撃ちまくるっ!」 |
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ゆら |
「えええ……」 |
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ほのか |
「味方か相手が全員やられたら試合終了。制限時間が来たら生き残った人数が多い方が勝ち。一見パワーゲームみたいだけど、実は、八千代みたいに撃ちまくるよりも味方を守って自分もムチャしないで生き残るのがチーム勝利のコツかな?」 |
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カリラ |
「で、最後が『シチュエーションゲーム』。これは先のふたつのプレイスタイル以外の特殊ルール全部だ。今日の『ランボー戦』もこれなんだぜ」 |
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ゆら |
「へええー」 |
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ほのか |
「『ターミネーター戦』とか『プレデター戦』とか言ったりも」 |
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カリラ |
「無敵のソルジャーVSザコひと山。アツいだろ?次はゆら公やってみるか?もうあっちこっちからメチャクチャに撃ちまくられて楽しいぜぃ?」 |
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ゆら |
「ぜーったい無理ですからーっ!」 |
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八千代 |
「『シチュエーションゲーム』は面白そうならなんでもアリ!たとえば難攻不落の要塞攻略作戦とか」 |
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れんと |
「逆に孤立した陣地の味方を救出に行くゲームとか」 |
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カリラ |
「自分以外全員が敵のバトルロワイヤルなんていうのもな」 |
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ほのか |
「映画やマンガやアニメなんかを元ネタにして、いろんなゲームルールを自分たちで自由に考えていいの。だから可能性は無限大。それがシチュエーションゲームのいい所♪」 |
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ゆら |
「へええ……」 |
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カリラ |
「つーわけで」 |
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ほのか |
「決定ね」 |
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八千代 |
「ようこそ!」 |
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そのら |
「C³部へ」 |
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ゆら |
「え? え?え?え?え?え?え?」 |
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ほのか |
「そんなわけで『よいこのためのサバゲー講座』次回もお楽しみにねっ」 |