2017.11.8 OA
#6 室井 摩耶子
(むろい まやこ)96歳 ピアニスト

世界13か国でリサイタルを重ね、「世界150人のピアニスト」に選出。
現役最高齢ピアニストとして活躍中。

「音楽は音で作った“詩"であり“戯曲"であり“小説"だ」

音楽というのは、ピアノの音が「何か」を言っていて
その「何か」が聴く人に伝わるべきであると思うのです。
そういう音を出そうと、必死でピアノを弾いている、それだけです。

ピアノを弾くことは、飽きないどころか
このごろ音楽をやっていて良かったと思うことがあるんですよ。
今までに何度も弾いてきた曲をもう一度弾くと
「あ、ベートーヴェンはこの時にこんな音を使っているけど
こういうことを言いたかったんだ」と今でもいくらでも発見があります。

音楽というのは、音で作った“詩"であり“戯曲"であり“小説"だと、
私自身は納得したし
「室井さんの音楽を聴いていると何かモノを言ってくださっている気がするんですよ。
家に帰ってもその音が響いているのですよ。」なんて批評を下さった方がいて、
私は天にも昇らんばかりに喜んじゃいました。