2018.8.5 OA
#44 小笠原義雄
82歳 こけし職人

宮城県遠刈田地区の
伝統こけしを作り続けて67年。
全国こけしコンクールの最高賞受賞を誇る。

職人っていうのは一生勉強だからね。
努力だからね。

伝統こけしっていうのは、
全部1から10まで自分でしないとダメなんでね。
全部、責任は自分にあるんだから。
本当に好きでやんないとね、一人前になれないから。

一番大切にすることは
やっぱり こけしの場合は「目鼻」だね。
「目鼻」が命だね。こけしは。

目鼻かわいく描いてね、
お客さんにかわいいって買ってもらって
「小笠原さんのこけし一番好きだ」
なんて言われるとやっぱり嬉しいね。
こけし屋になって良かったなって思うね。

伝統を守るって言っても
伝統一本ではやっていかれないから。
やっぱり今でも職人っていうのは一生勉強だからね。
努力だからね。
これでいいってことはないからね。

「日曜くらい休んで、少しテレビでも観たら
いいんでないの」って言われるけど、ダメなんだ、私は。
働くのが好きだから。
私これやめたって何も働くことないからね。
どこでも使ってくれないし。
なるべく長くこれを続けられたらいいなって
思ってるんです。