インタビュー
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(7)大森南朋さん/今橋貴之
Q. あらためてコウノドリという作品に参加して
すごく影響力のある作品だと思います。出演していて、周りのいろんな方から声をかけられることも多く、扱っている問題も大きくインパクトが強いので、興味を持ってくださる方が多いです。そして、シーズン1同様に“いい人”なので、周りから引き続き「いい人を演じられてよかったね」と言われます(笑)。
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Q. 医療シーンの撮影について
僕が演じている今橋先生は、新生児をケアする側なので医療行為をすることはあまりないのですが、ご家族のご協力があるとはいえ小さな赤ちゃんが撮影現場に来てくれているので心配になります。だから僕らは赤ちゃんに触れるときは消毒をしたり、そのケアには毎回気をつかっています。
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Q. 医療監修の先生とのお話
医療技術というよりも、僕はメンタル面を主に聞いています。どういう気持ちで、どういう感覚でご両親と接したりするのか、お母さんたちに、どこまではっきり言葉にして伝えるものなのか、と悩むときがあって、そういうときは本物のお医者さんに聞くのが一番懸命ですから。本当にすごく細かいニュアンスですが、どんな細かいことにもアドバイスいただいています。やはり監修をしてくださっている実際の新生児科の豊島先生や今西先生に「あぁ、こういうのあるな」と思っていただきたいので、先生方に相談しながら心のバランスを探りながら演じています。
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Q. 今橋貴之の人間像
本当に優しくて人間らしい素敵な人です。今回は、前回そこまで描かれていなかった部分を掘り下げられるんだと聞いていましたが、実際に感情的になったり、弱音を吐く今橋先生が出せました。最初のシリーズとは違う人間っぽさが出てきて、僕としても本当に嬉しかったですし、やりがいがありました。“素敵な先生”なのは、やはり先ほどもお話しましたが、医療監修をしてくださっている実際の新生児科の豊島先生や今西先生がモデルになっているからこそ。今作で出せてよかったなと思っています。
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Q. 今作、印象的だったエピソード
毎回いろいろな事情を抱える妊婦さんが登場するのですが、第10・11話とやっているのが、出生前診断とダウン症候群のお話。豊島先生に伺いながら撮影を進めていたのですが、言葉で何とあらわせばいいのかわからないのですが…出生前診断を受けてのご両親の究極の選択は、先生もおっしゃっていましたし、セリフにも出てきたのですが、答えがでない答えをずっと探しながら、その人たちの家庭の事情を汲みながら、選択して生きていかなきゃいけないということなんです。僕は前作の撮影前に、実際にNICU(新生児集中治療室)を見学させていただいたとき、疾患を抱えているお子さんが大きくなっているのに、お母さんがたまにしか顔を見せないご家庭もあることを聞きました。妊娠をしてからの選択、赤ちゃんとの生活の向き合い方、まさに答えがでない答えを探している状況。そういった経験が最後のエピソードだったので、とても印象に残っています。