7月6日放送
いのちに寄り添う助産院

鹿児島で最も歴史のある助産所・鹿児島中央助産院。長年鹿児島のお産を支えてきました。

助産院を選ぶ妊婦の理由は様々。病院でのお産がトラウマになった、家族とともにその瞬間を迎えたい、夫の転勤で身寄りのない土地でのお産が不安・・・。すがる思いで助産院を訪ねる妊婦も。

そんな女性たちに寄り添うのが助産師です。院長の北村愛さん(54)が心がけているのは、「待つお産」。妊婦と赤ちゃんの力を信じ、傍らに寄り添いサポートします。

けれど今、待つことは簡単ではありません。少子化や産科の集約、過酷な労働環境など様々な要因が重なり合い、助産院の運営は厳しい状況が続いています。

さらに、院長の北村さんに卵巣ガンが見つかります。助産院はやむなく一時お産を休止することに。後輩の助産師たちも次第に疲弊が隠せなくなってきました。それでも、何とか地域の産声を守りたい。

番組は、「生」と「死」に向き合いながら、妊産婦やその家族たちに寄り添い続ける助産院10年の記録です。

製作:MBC南日本放送
ディレクター:北原由美