モザンビーク日記 (2003年6月15日〜6月21日)


オペレーションについて:
ナマラケルはグルーとリオマを結ぶ道路沿いの、グルーの村から32キロほど離れたところにあります。道路の右側に位置していて、約1.2キロほど続いています。周囲には農耕地と民家も多数あります。地雷は1992年まで続いた内戦中にモザンビーク解放戦線、FRELIMO(フレリモ)の兵士が、反政府組織のモザンビーク民族抵抗運動、RENAMO(レナモ)の攻撃から守るために敷いたものです。地雷による事故が発生したという報告はありませんが、地元の人々はたくさんの地雷を発見しています。見つかった地雷は、地雷除去と不発弾処理を専門とするイギリスのNGO、HALO TRUST(ヘイロー・トラスト)の調査チーム(ザンベジア・モービル)によって破壊されています。


生活について:
私の名前はアルカンジョ・アンドレです。22歳で独身、子供が2人います。子供の名前はルイスとシェイラです。2人ともまだ小さく、学校には行っていません。学校に行く年齢になったら2人とも通わせてやりたいと思っています。

私はキリスト教徒で、またフレリモ武力闘争を支持してきました。私はフレリモの党員ですし、今後も続けるつもりです。組織内の人間関係は良好です。私たちは一つの大きな家族のようなものです。私たちが働いているHALOでも人間関係は良好です。

仕事も順調です。やるべきことをこなせているので満足しています。ですが、第1チームに所属するマリオ・リトの身に起きた事故については随分と考えました。私たちの仲間にあのような事故が起きるのは悲しいことです。いつも事故があり得るとはわかっているのですが。

私の所属するオペレーションチームは午後も働きますが、手作業班は午前中だけで、午後には(暑さで)とても働くことができません。私たちオペレーションチームも午後は雑木の伐採ぐらいしかできません。

HALOで仕事をする前は、WORD VISION(ワード・ビジョン)という別のNGOの道路建設プロジェクトで運転手などをしていました。私の夢は、ひとりの人間として認められ、稼いでいろいろなものを買えるようになることです。


オペレーター
アルカンジョ・アンドレ






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