モザンビーク日記 (2003年6月8日〜6月14日)


オペレーションについて:
ナマンダはザンベジア地方のイル地区にある村です。約7000平方メートルの地域に地雷が埋まっていると見られています。地雷原は主に3軒の商店の後ろに広がっていますが、これはモザンビーク解放戦線、FRELIMO(フレリモ)の兵士が、反政府組織のモザンビーク民族抵抗運動、RENAMO(レナモ)が店を破壊するのを防ぐために敷いたものです。内戦中は子供が対人地雷を踏むなどの事故がありました。村には約5千人の住民がいますが、もう一度店を開いたり、土地を耕して農業をしたりすることを望んでいます。そして、店に通うことができるよう道路を建設してほしいと願っています。


生活について:
私の名前はサダラ・ホアオ・バプティスタです。25歳で独身、ガールフレンドはいますが、子どもはいません。
「HALO TRUST(ヘイロー・トラスト:地雷と不発弾の処理を専門とするイギリスのNGO)」は、学校を卒業して初めての仕事でした。2003年2月15日から参加していますが、私はヘイローの一員であることをとても嬉しく思います。ヘイローはスタッフを大切にし、私たち地雷除去員に対しても敬意を払ってくれるからです。ヘイローとスタッフの関係は良好だと思います。私は学生時代に英語を勉強したことがあるので、コミュニケーションをとるのに問題はありません。

先週の活動について話すと、作業は概ね順調に進んだのですが、朝、雨が降って中断しなければならないことがありました。でも、遅れた分はしっかり午後に取り戻しました。本来なら作業は先週で終わるはずだったのですが、ヘイローのアフリカ代表が訪問するということで、1週間延長。そのせいで、今週は少しストレスが溜まりました。

実は先週マラリアにかかったため、週の前半は仕事を休んでいたのですが、病に伏している間、私はパラメディック(準医療活動従事者)と医師の違いを改めて思い知りました。パラメディックはろくな診断もできず、自分たちが知っていることだけを行うという具合なのです。

私たちのチームは、時々サッカーをしたりして、徐々に絆を深めていきました。大きな家族のような雰囲気で、週末にはみんなで田舎に行ったりもします。 私の夢は、ラジオオペレーター、無線従事者になることです。


地雷除去員
サダラ・ホアオ・バプティスタ






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