モザンビーク日記 (2002年8月18日〜8月24日)
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オペレーションについて:
チーム8は今もモンテプエズ地区にいる。一部TBSチームの配置されているモザンビーク北部の地名からとった、「ナリト」というタスク名だ。地雷探知犬用の地雷原はすでに準備済みで、あとは犬の到着を待つだけだ。今週、薪を拾いにきた女性二人が地雷原に入ってしまったが、最悪の事態が起きる前に引き返してもらった。
地元の人々が一日も早く、この土地を農業等に使えるようにするためにも、このタスクを終えて地元当局に引き渡したいものだ。
生活全般について:
私はハシント・ウンベルト、26歳で娘が二人いる。二人の娘のうち長女はもう学校にあがった。私はペンバで生まれ、初等・中等教育を受けた。HALOトラストに入る前は仕事がなかったので、私たち家族は苦しい生活を強いられていた。
HALOで働き始めたのは2001年7月からだ。ナンプラ州で地雷除去員の訓練を受けた私は金属探知機、掘削(金属棒)、複合法等の地雷除去法を身に付けた。金属探知機を使った除去法では420Si、420H、420GC地雷探知機のキャリブレーション調整を学んだ。
初めて地雷を見つけた時はとても恐かった。HALOに入る前から地雷の恐ろしさについて色々と聞いていたからだ。だが訓練でやった通りに行動すると全てうまく行き、今では地雷がない時の方が不安になるくらいだ。HALOは給料もいいので、将来夢を実現するためにもずっと仕事を続けたいと思っている。いつか車の免許をとって自分の車を買うことも夢の一つだ。
チーム・ナンバー:10
ハシント・トマス(地雷除去員)
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