モザンビーク日記 (2002年4月20日〜27日)
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オペレーションについて:
チーム11はアンクアベ地区内の新しいタスクに取りかかったばかりだ。アンクアベはカボ・デルガド州の中央に位置し、州都ペンバから67キロ離れている。現在、チームは地雷原の基線を定めているところだ。ここの地雷原はモザンビークを南北に走るメイン・ロードにちょうど沿っているため、交通量が多いのが難だが、幸いそれほど気が散ることはない。ただ、時おり通行車がスピードを落とすか、停車して遠くから作業を見物することがある。
地中に大量の金属が含まれているという問題は解決されていないし、雨のせいで作業が10〜20分中断することもある。だが、これを除けば仕事は順調で地雷の処理もすすんでいる。
生活全般について:
私の名前はフマ・ルチアノ、24歳の既婚者だ。子供は娘が二人いるが、学費を払うための貯金が足りないので、二人ともまだ学校に通っていない。1999年にHALOに入って以来、私の生活は大幅に改善された。娘たちの学費を貯めることが今の目標だが、このままいけば来年には進学させられるはずだ。
HALOに入った当初は地雷除去員だった私も、チームの仲間たちに働きぶりを認められてアシスタント・スーパーバイザー見習いに昇進した。その後はアシスタント・スーパーバイザーに昇進し、今は責任の重い仕事をまかされている。チーム内で起きる全ての事柄に責任を負い、メンバーの体調や機械の状態を管理し、各地雷除去員の作業レーンのチェックし、作業終了時に探知機の状態を確認する仕事だ。私はこれら全ての出来事をチームのスーパーバイザーに報告しなければならない。
今後はますます仕事に力を入れ、いつかチームのスーパーバイザーになりたいと思っている。チーム仲間たちとの関係は悪くはないが、時には乱暴な言葉を使うこともある。週末はみんなで村に散歩に出かけるが、地元の男達は私たちがトラブルを起こすと思っているため、あまりいい顔をしない。
チーム・ナンバー:11
フマ・ルアチノ(アシスタント・スーパーバイザー)
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