モザンビーク日記 (2002年3月17日~23日)
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オペレーションについて:
今週は、激しい雷雨のせいで除去作業が何度か中断されたが(雨が降ると除去作業ができなくなる)、このような気候的条件にも関わらず、除去作業は続いている。私たちの属するチーム10は現在、ナイロトからモントゥプエズに至るモザンビーク北部の何箇所かで除去活動をすすめている。この地区の土から大量の金属反応が検出されたため、手作業による掘削が行われているが、作業は困難だ。
現在作業中の地雷原は面積が広く、地雷の埋設法も複雑なので、通常よりも除去に時間がかかる。問題は、ここの地雷が何の法則性もなく無造作に埋設されていることだ。このため、チームのスーパーバイザーは次の地雷がどこに埋まっているか、全く予測がつかない。地雷原の面積も膨大なので、何日間も作業して地雷が一個も見つからない時がある。
今のところは地元当局や住民との協力体制ができているので、騒ぎが発生することもなく、地雷や不発弾のありかに関する情報が常に手に入る。
生活全般について:
私は1975年にモザンビーク中央にあるテテ州で生まれた。現在27歳の私はカトリック信者で、結婚して息子が一人いる。私の両親は1982年に離婚し、1997年に父が亡くなった。父の死後、私は母と共にペンバ市で暮らした。2年間は失業していたが、2001年5月6日にHALOに採用され、TBSの資金援助を受けているチーム10に配属された。今の私の生活は快適で楽しいので、TBSに感謝している。
私は、モザンビークで最も優れた党であるフレリモ政権を支持している。フレリモは発言も前向きで、選挙の票数も一番多い。それに比べてレナモは全く信用できない。一日だけレナモに政権を譲り、どちらが指導者としての能力が高いか比較してみたら面白いかもしれない。そうすれば、フレリモの優性が一目瞭然で分かるはずだ。
チーム・ナンバー:10
カシア・ペドロ・フランシスコ
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