モザンビーク日記 (2002年3月11日〜16日)


オペレーションについて:
今週は雨のせいで地雷原での作業が何度か中断され、うんざりした。だが、地面が柔らかくなったために掘削作業がスムーズにすすみ、日々の作業は順調だった。このチームは仲が良く常に助け合っているので、一緒にいるのが楽しい。みなが友情で結ばれ、問題が起きた時も自分たちで解決するようにしている。

私は2001年11月にHALOに入った新人の地雷除去員だ。ここのチームの仲間を通して多くの経験を得ることができた。彼らと一緒に、まるで小川の底の小石でも拾うように数多くの地雷を発見した。ただし、初めて働いた週には地雷を一個も見つけることができなかった。自分はついていないと思ったが、地雷を見つけるのが死ぬほど恐かったのも事実だ。だが、一個目の地雷を見つけた後は恐怖も消えた。今は毎日でも地雷を見つけたいと思うし、地雷が見つからなかった日は気分が悪い。夜はHALOに購入してもらったラジオでニュースや音楽を聴いている。HALOに買ってもらったサッカーボールもそうだが、こういった娯楽は私たちにとって非常に大事なものだ。週末はこのボールでサッカーを楽しんでいる。サッカーは大好きだが、残念ながらモザンビークのチームはあまり強くない。


生活全般について:
私は26歳、ナンプラ州で生まれた。子供は7人いるが、全員女の子だ。どうしてこんなことになったのか、と思わず自問してしまう。運が悪かっただけかもしれないが、妻を嫁として家に迎える時に、義理の母の言った通りに伝統に従って祈りを捧げなかったのが原因かもしれない。義理の母は伝統に従わなかった私を盗人呼ばわりしているが、私は、男の子が生まれないように義母がアフリカ式の呪術をかけたのではないかと思う。とても悲しいことだが、娘たちのことは愛している。


地雷除去写真
私たちが見つけた地雷で、チームのボスが解除を行った。



チーム・ナンバー:11
フェルナンド・ジェロニモ






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